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2007年2月21日 (水)

21世紀の森公園へ行く

夕方、外を見ると青空が広がっている。夕陽見物を兼ねて、21世紀の森公園へ散歩に行くことにした。天気がよいせいか、平日のわりには人が多い。デジカメで写真を撮りながら、ビーチに張りだした突堤を歩いていく。

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日没にはまだ時間があった。突堤の先端へ行って石の上に腰を下ろす。名護湾をとりまく低い山の稜線を眺めながら、3カ月前にここへ来たときのことを思いだしていた。はじめて沖縄へ来たときのことも・・・。

はじめて沖縄を訪れたのは、ニューヨークでテロが起きた翌年の1月だった。ホテルが6泊ついて3万円ポッキリというツアーの安さに惹かれて「じゃあ行くか」という気になった。

最初の印象はあまりパッとしなかった。曇りや雨の日が多く、北寄りの風も強いため、気温のわりに寒く感じた。おまけにギックリ腰のアクシデントに見舞われ、那覇の裏通りをくまなく歩くという夢はあえなく断たれてしまった。それでも市場で眼にしたカラフルな魚や海の色あい、冬でも青々とした亜熱帯の森は強く印象に残った。

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それから3年後のゴールデンウィークに再訪し、沖縄の魅力にハマってしまった。すでに夏の装いをまとった沖縄は海も山も輝いてみえた。その年の年末から翌年の年始にかけても沖縄で過ごした。この頃から沖縄を移住候補地とみなすようになっていた。

そして4回目となる昨年11月の来沖。その目的は移住先の町を決定し、そこで賃貸物件を探すことだった。沖縄移住計画は最終段階を迎えていた。

移住先の第一候補は名護だった。海と山に囲まれて自然環境は良好。大きな病院やスーパーもあり、生活面で不足はない。何度か訪れ、まったりとした雰囲気も気に入っていた。

そこに対抗馬が現れた。コザである。沖縄のチャンプルー文化の中心地、音楽とアートの街などさまざまに称されているが、コザに惹かれる決め手となったのはコザのホームページで何度も目にした「ディープな街」というフレーズだった。そのディープなコザの実態を垣間見るには現地に何日か滞在するしかない。

11月の沖縄旅行はコザを起点に幕を開けた。コザに1週間滞在して街を探訪する。コザが気に入れば、そのままアパートを探すことになるだろう。そうでなければ名護へ移動することになる。

地図とデジカメを携えて坂の多いコザの街を歩きまわった。旅行者ではなく生活者の視点で環境をチェックした。夜はジャズバーに行き、年中行事のカーニバルも見物した。

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東南アジアとアメリカと日本が混ぜこぜになった街。それが1週間滞在したコザの印象だった。たしかに面白そうな街だった。ただ、コザの真骨頂はライブハウスや飲み屋などの夜の娯楽にあるような気がした。

コザの中心部は海から少し離れた高台にあるため、自転車で気軽に海を見に行くというわけにはいかない。その干潟の海では埋め立て工事が始まっていた。だが、海に臨む泡瀬地区は商店が多く、環境も整備されて住みやすそうだった。そこを拠点にしてコザの街へ遊びに行く、そんな生活も悪くない。が、目の前で海は日々埋め立てられていく。

1週間後、気持ちの整理がつかないまま名護行きのバスに乗っていた。気がつくと、車窓には遠く白波を浮かべる名護湾が広がり、見慣れた名護の街が前方に開けていた。バスを降り、21世紀の森公園のビーチへ向かう。砂浜から延びる突堤を先端まで歩き、腰を下ろした。

400メートルに満たない山々が名護湾に沿って延びている。打ち寄せる波の音を聞きながら、緩やかな山の連なりを眼で追っていた。山並みが遠く尽きると、自分まで一緒に海へ溶け込んでいくような気がした。

ここしかない。揺るぎない感情でじんわりと満たされるのを感じた。住むのはこの町以外にない。

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そのあと、なんとかアパートも決まり、昨年12月に名護へ引っ越してきた。慌ただしく、でもどこかまったりと3カ月近くが過ぎた。21世紀の森ビーチで抱いた確信が正しかったのかどうか、それはまだわからない。ただ、亜熱帯の豊かな自然を身近に体験できることの幸せは日々感じている。

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サンセットはイマイチでした...

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