« 名護さくら祭り | トップページ | 幻の滝 »

2007年2月 1日 (木)

本部の山をハシゴする

沖縄といえば海。でも、山も好きだ。山頂から眺める海も美しいが、生命力あふれる亜熱帯の森のパワーには圧倒される。初めてやんばるの森に分け入ったとき、多様な植物の色と形の競演に目がくらむ思いがした。

一昨日、そんな沖縄の山を求めて本部半島へ向かう。ターゲットは本部富士とデーサンダームイ。共に標高250メートルに満たない低山だが、雄大なパノラマビューと円錐カルストの特異な地形で知られている。

車がないので自転車で行く。まあ、サイクリング兼山登りということで・・・。名護からだから大したことないだろうとタカをくくっていたが、結構遠い。おまけに、心惹かれる被写体が次から次へと目に入り、自転車を止めて写真を撮るのでなかなか進まない。

070201_01_5
道ばたに咲いていたランタナ
070201_02_5070201_03_3
さまざまな巨木も出現。

山麓に近づくにつれて坂もきつくなってきた。電動自転車が欲しくなる。

「沖縄県の山」の説明に従って本部富士の登山口へ。このガイドブックのおかげで沖縄の山も身近になった。尖った石灰岩の登山道を慎重に登っていく。山頂まで30分もかからない。

正面には伊江島、左側には水納島と瀬底島、右側には遠く伊是名島と伊平屋島も見える。思わず歓声をあげたくなる眺めだった。近くにもうひとつピークがあり、道が続いている。そのピークに登ると古宇利島が見えた。

070201_04_2
リーフの彼方に伊是名島と伊平屋島を遠望する。
070201_05_2 
正面に国営沖縄記念公園と伊江島を望む。
070201_06_2 
本部富士山頂の先にあるピークからは古宇利島方面が見渡せる。

コンビニで買ったおにぎりの昼食を済ませ、次の目的地であるデーサンダームイへ向かう。本部富士からすぐ近くに見えるのだが、登山口は結構離れている。

登山道の標識がなく、近くの作業小屋の人に教えてもらう。歩き始めるとなかなかイイ感じだ。地元の人たちによって長年登られ、踏みしめられてできた小道がトラバースしながら続いている。枝葉を八方に広げた趣のある木もあり、目を楽しませてくれる。

070201_15_2

ソテツもあちこちに生えている。このまま自然散策を続けたい気分だったが、ささくれた石灰岩の山頂が見えてきた。

沖縄では、山の頂へ達すると大きな喜びが待っている。それは山を独り占めできるという喜び。もちろん常にそうなるとは限らないが、関東周辺に較べると登山者は驚くほど少ない。

デーサンダームイ山頂からの眺めもすばらしかった。瀬底島方面の海の眺めも良いが、濃い緑が連なる内陸部の山並みもいい。

070201_07_3
瀬底島、その先には水納島も見える。
070201_08_1 
デーサンダームイ山頂のゴリラ岩(勝手に命名しちゃいました)。
070201_09_2 
先ほど登った本部富士がすぐ近くに見える。
070201_10_2 
八重岳方面の眺め。緑が目にしみる。

山頂の様子も印象に残った。石灰岩の裂け目から葉を延ばし、岩肌を覆う植物群。岩と植物が渾然一体となり、山全体がひとつの生命体のようだ。

070201_11_2070201_12_2

登山コースは短く、実際に歩く時間は少ないのだが、山頂が貸し切り状態のため、あれこれ写真を撮ったり景色を眺めたりしているうちに長い時間を過ごすハメになる。帰りの長い道のりを考え、離れがたい思いを封印して山頂を後にした。

下り坂が続き、帰りは楽勝だった。ほとんどオートバイ感覚。が、それも本部町で終わり、あとはダンプが通る道をひたすら漕ぎ続ける。

070201_14_3
それでも写真は撮るわけだが・・・。

名護へ着く頃には暗くなりかけていた。山登りよりも自転車漕ぎで体力を消耗したのは明らかだった。ペーパー教習を受けて車を買うしかないか・・・。

|

« 名護さくら祭り | トップページ | 幻の滝 »

コメント

早速覗きにまいりました。

自転車だとけっこう時間掛かった事と思います。おつかれさまでした。
でもいい写真がたくさん撮れましたね。

私もあの山域は大好きですが、「沖縄県の山」を読む前は新聞等で知ってはいたのに
あまり行く気はしなかったのです。
しかし、はじめて登った時に眺めの素晴らしさを知って驚きました。岩場の険しさも
楽しくもっと早く登ればよかったと後悔しましたよ。

これからも美しい写真を楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願いします。

投稿: tobaru_99 | 2007年2月 2日 (金) 02時20分

さっそくのコメント、ありがとうございます。標高が低いこともあって私もそれほど期待していなかったのですが、眺めは本当にすばらしいですね。岩場を登るときの身が引き締まるような緊張感もいいです。お気に入りの山がまた増えました。

4月頃までは頻繁に山へ行くことになりそうです。このブログに写真を随時アップしていく予定なので、今後ともよろしくお願いします。

投稿: tokajar | 2007年2月 2日 (金) 10時49分

はじめまして。沖縄登山の情報ありがたく拝見いたしました。7月に本部町に宿泊予定です。親子4人で沖縄の日帰り登山または森林トレッキングを考えています。企画ツアーは高すぎて参加する気になれません。個人で登山などはやっぱり危ないのでしょうか?気温のこと、装備のことハブに会ったら?も考えます。どうかアドバイスをよろしくお願いします。

投稿: ぱぱさん | 2009年5月 2日 (土) 16時03分

ぱぱさん、はじめまして。
沖縄での個人による登山ですが、コースサインが設置され、登山道が整備されている山なら問題ないと思います。たとえば嘉津宇岳、名護岳、クガニ岳などです。ただ、7月は暑くて湿度も高いので、体力的には少々キツイと思います。
ハブについてですが、4~11月が活動期と言われているようです。私自身はまだ目撃したことはありませんが、西銘岳や伊部岳など、国頭村の山では遭遇するケースもあるようです。前述の登山道が整備されている山なら足元を確認しながら歩けるので、それほど心配ないと思いますが・・・。
7月であれば、沢沿いのコースもいいかもしれませんね。ポピュラーなのは比地大滝のトレッキングコースです。このコースは道が整備されているので安心して歩けます。ほかにはター滝のリバートレッキングなどもオススメです。
すでにご存じかもしれませんが、沖縄での登山&トレッキングについては山と渓谷社の『沖縄県の山』が参考になると思います。私が知るかぎり、沖縄の山に関する唯一のガイドブックです。
亜熱帯の沖縄は内地と植生が違うので、低山のトレッキングでも十分に楽しめます。天気に恵まれて沖縄の自然を満喫できるといいですね。

投稿: tokajar | 2009年5月 3日 (日) 12時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/202237/13742021

この記事へのトラックバック一覧です: 本部の山をハシゴする:

« 名護さくら祭り | トップページ | 幻の滝 »