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2007年2月 4日 (日)

幻の滝

昨日は真喜屋の滝(普久川滝)へ行く。インターネットでその存在を知り、前から行きたいと思っていた。地図でだいたいの見当をつけ、まずは真喜屋大川を目指す。例によって、道々目にとまったものにカメラを向ける。

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猫と廃屋

真喜屋大川に行き当たり、上流に向かって進んでいくと、ダムの堰堤のようなものが見えてきた。その真下に自転車を止めて階段を登る。ダムの岸辺に目を凝らすとカワセミがいた。あわててカメラを構えるが、すぐに飛んでいってしまった。

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真喜屋大川の上流にあるダム。まだ工事中のようだ。
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堰堤上から羽地内海、乙羽岳方面を見る。

真喜屋の滝はこのダムの上流にあるのか? 近くの人に滝について聞くが、知らないという。58号の屋我地島入口にある信号まで戻り、ネットに記載されていた道順に従って進んでいくと「ヌルガー」と書かれた祠が見えてきた。滝はここから3キロほど先らしい。坂がきつそうなので、鳥居の近くに自転車を停めて歩いていく。

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鳥居の階段を登り、さらに進むとマスクメロンのような大木が立っていた。

数十メートル先の路上をマングースらしき動物が横切っていく。横浜市の丘陵地帯では野性化した台湾リスをよく見かけたが、沖縄北部ではこのマングースらしき小動物をよく見かける。最初のうちは「おっ、いた!」などと喜んでいたが、目撃回数が増えるにつれてだんだん有り難みが薄れていくのも台湾リスと似ている。その被害が問題化し、駆除の対象となっている点も・・・。

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沿道は冬というより秋の気配

ときおり車が行き交う車道を長時間歩くのは疲れるものだ。腹も減ってきたので「みのりと水の大地」という石碑が建っている広場で昼食をとることにした。目の前には緋寒桜が咲き乱れ、メジロが花の密を吸っている。

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食事を終えてひたすら歩くと三叉路があり、車が何台か停まっていた。滝の入口らしい。ヒカゲヘゴで覆われた砂利道を下っていくと、渓流のせせらぎが聞こえてきた。コンクリートで固めた道が川を横切っている。

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川を渡って、来た道を振り返る。

さらに橋を渡ると東屋がある。土曜日のせいか、団体の一行が昼食をとっていた。川に沿って遊歩道が続いている。岸辺にはヒカゲヘゴが茂り、夏でも涼しそうだ。東屋から数分も歩くと滝の音が聞こえてきた。規模は小さいが、亜熱帯の濃い緑に溶けこんで美しい。夏なら滝壺で水浴びもできそうだ。

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この滝のさらに奥に第二の滝があるという。今回はそこまで行くつもりだった。滝の直前にある坂の頂付近に山へ分け入る道がある。その脇道を登っていく。しばらく歩くと滝の上の沢に出た。ここから先は渓流沿いに岩の上を歩くことになる。

ヒカゲヘゴ、クワズイモ、クロツグ――渓流を彩る亜熱帯の植物は美しく、変化に富んでいた。首からカメラをぶら下げて、気の向くままにシャッターをきる。

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沢の流れを飛び越え、大きな岩を乗り越える。幸福感で満たされるのを感じていた。自宅から近い場所でこんな自然に触れることができるのだ。

アクシデントが起きたのは、そんな思いで陶然となっているときだった。浮き石に足をとられて体のバランスを崩し、そのまま川に転落したのだ。

アッと思った次の瞬間、顔全体が水中に没していた。必死になって上体を起こして立ち上がる。上半身がずぶぬれになっていた。手足を動かしてみると、肘と膝が痛い。転んだときに擦りむいたらしい。左手の中指と親指にも痛みを覚えた。でも、その程度の怪我ですんだのは幸いだった。

問題はカメラだった。愛機のレンズの先から水がしたたり落ちている。出来の悪いホラー映画を見ている気分だった。購入してわずか4カ月。嗚呼・・・。

濡れた服を着替えて道を引き返す。肉体的なダメージよりも精神的なショックのほうが大きかった。真喜屋の第二の滝は、こうして幻の滝となって幕を閉じた。

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水没したNikon D50+VR 18-200mmによる最後の1枚。「遺作」なのでモノクロにした。

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コメント

はいさい!
明日、第二の滝まで行ってみようと思っています。
連れ次第ですが、浮石には気を付けますsweat01辿り着けるかな?

投稿: toucansa | 2010年4月22日 (木) 01時25分

toucansaさん、こんにちは。第二の滝まで無事にたどり着けましたか?
涼味満点の普久川滝の沢登りは、暑くなるこれからの季節は特にオススメです。

投稿: tokajar | 2010年4月23日 (金) 13時23分

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