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2007年8月31日 (金)

神々の黄昏

エアコンの効いた部屋でパソコンに向かって仕事をしていると、東京も沖縄もたいして変わらない。仕事に集中すると時間が経つのが早い。気がつくと外は暗くなり始めていたりする。

それでも、東京時代と大きく違う点がある。それは机に向かったまま外の景色を楽しめることだ。以前の職場はビルの中にあり、外の景色はブラインドで遮られていた。

沖縄の新居では「眺め」を最優先して仕事机を配置した。パソコンのモニタから横に視線を移すと、緑の山々をバックにした名護の街並みを眺めることができる。

夏の沖縄は天気がよく変わる。晴れ時々雨なんてザラ。その雨も気まぐれなパラパラ雨から雷鳴とどろく豪雨までバリエーションが豊かだ。スコールの後に陽が差して虹が出ることもある。

そうした変化に富んだ自然のドラマを自室に居ながらにして楽しめる。ときには、思いがけない感動をもたらしてくれることもある。

数日前のこと。外を見ると、いつの間にか日没の時間になっていた。雲の断片が夕陽を浴びて赤く輝いている。これは夕焼けが見事だろう。そう思って玄関へ向かった。

通路に出ると美しい夕焼けに息をのんだ。「神々の黄昏」という言葉が脳裏に浮かんだ。ワーグナーや北欧神話ではない。茫然と眺めずにはおれない、壮麗で神々しい夕焼け。

デジカメを取りにあわてて部屋へ戻る。みるみる色褪せていく夕焼けにレンズを向けながら、散歩に出なかったことを激しく悔やんでいた。

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