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2007年9月26日 (水)

宵の海竜

空を仰ぐと、青空が占める割合が高い。陽も差している。だが、スコールのような激しい雨に何度も見舞われる。

映画の撮影で人工的に降らせている雨のように、どこかシュールで嘘っぽい天気。今日は、散歩は無理かもしれないと思った。

夕方、仕事を終えるとスカッと晴れている。雨雲はない。騙すなよ、と念じつつ海辺の公園へ向かう。

浜辺に着くと釣り人がたくさんいた。皆、ルアーをセットした釣り竿を持っている。仕事帰りとおぼしきワイシャツ姿の人もいた。その釣り人たちを眺めるギャラリーもいる。

関東周辺では、秋になるとワカシやソーダガツオなどの回遊魚が接岸し、釣りの格好のターゲットとなる。沖縄でも回遊魚の季節を迎えているのかもしれない。どんな魚が釣れるのか興味が湧いたが、海面は穏やかでナブラ(魚の群れ)は見えない。

散歩を再開し、ビーチに突き出た堤防へ向かう。座り心地のよさそうな石を見つけて腰を下ろした。海面がまどろむように揺れている。

そろそろ釣りを再開したいと思う。シーカヤックも欲しい。ダイビングやスノーケリングも体験したい。沖縄へ来て海を眺めるだけではもったいない。

気がつくと仕事に埋没する日々が続いていた。沖縄の自然をフルに体感する生活を夢見て移住したはずなのに・・・。

沖の海面にS字を描く軌跡が伸びている。目を凝らすと、身をくねらす竜のようにも見える。その白い光の筋を追いながら、あれが回遊魚の通り道なのかもしれないと思った。

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