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2008年3月 5日 (水)

唸らないキース

ピアノのジャズが好きでよく聴く。最初は仕事のBGMで聴いていた。いつの間にか仕事を離れても欠かせない存在となっていた。

好きなピアニストはビル・エバンス。アルバムでは"You Must Believe in Spring"と"I Will Say Goodbye"がお気に入り。若手ではブラッド・メルドーがいい。愛聴盤は "DAY IS DONE"。ほの暗い情念が漂うタイトル曲がすばらしい。

この2人だけで十分という気もするのだが、ジャズ・ピアノの海は広くて深い。ほかのピアニストの演奏も聴きたくなる。

たとえばキース・ジャレット。ケルンコンサートの伝説的な即興演奏で知られている。名盤だという「生と死の幻想」を聴いてみたこともある。が、あまりピンとこなかった。ジャズの初心者が聴くには敷居が高すぎたのかもしれない。

より親しみやすそうなキースのCDを図書館で借りた。ピアノの音に躍動感があっていい感じだ。ただ、演奏中のうなり声が耳につく。それが気になってピアノの音に集中できない。

唸らないキースのアルバムはないものか。と、インターネットの掲示板でさっそく発見。病みあがりに自宅で録音した演奏なので唸ってないのだという。しかも、聴衆は奥さんただ一人とか。

このピアノソロをamazonで購入して聴く。静かでゆったりとした旋律。ピアノの美しい響きだけがすんなり耳に飛びこんでくる。よし! と喜んだのも束の間、2曲目ではやっぱり小さく唸っていた。

だが、聴き進むにつれて、演奏そのものに引き込まれていく。ジャズ、クラシックといった枠組みを突き抜けた美しいピアノの音。その深々とした響きに包まれることの悦び。夜、このCDをヘッドフォンで聴くと心地よさに陶然となる。

キースの"The Melody At Night, With You"は、こうして愛聴盤のリストに加わった。ビルにブラッドにキース、この3人さえいればあとは要らない、わけないか。

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