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2008年10月 5日 (日)

ビッグ・ファイブ・オー

英語では50歳のことを"Big Five O"と呼ぶらしい。人生の大台という響きが強く感じられて印象に残っていた。そして、とうとうなってしまった、そのビッグ・ファイブ・オーに・・・。

50歳なんてまだずっと先のことだと思っていた。というより、50歳になった自分なんて想像したくもなかった。が、気がついてみると、すでに半世紀が自分のなかを通り過ぎていた。

ひとくちに男の50歳といってもその状況はさまざまだ。孫がいる者もいれば、大企業の管理職に収まっている者もいる。初老の域に達しつつあるというのに、自分の居場所を求めてまだウロウロしている者もいる。

50歳という人生の大区切りを諦観だけで迎えたくなかった。これを機に何かを始めたいと思った。必ずしも未知の分野を開拓する必要はない。かつて好きで熱中していたこと、情熱が冷めてすでに過去の思い出となっているものを掘り起こし、眠っている情熱に火をつけることができればと考えていた。

本棚を上から下まで眺めてみる。本の多くは沖縄へ引っ越す際に処分していた。それでも、時のふるいにかけられた自分の興味の対象が並んでいる。

ボート釣りの本が目にとまった。30代の頃は手漕ぎボートでよく釣りをしていた。朝日を浴びて沖へ向かうときの高揚感。餌をつけて仕掛けを下ろし、竿先のアタリに意識を集中しているときの期待と緊張が入り混じった気持ち。竿先が一気に水中に引き込まれたときの血が沸きたつような瞬間・・・。

綺麗な海でシーカヤックに乗って釣りがしたい。沖縄移住の最大のモチベーションだったはずの想いがいつしか意識の隅に追いやられていた。

理由は簡単、面倒くさいから。トシをとると労力を必要とすることが面倒になり、できるだけ避けたくなるらしい。

シーカヤックは保管場所がないために組み立て式のものにせざるをえない。出艇のたびに組立と分解を繰り返す。使用後のメンテナンスも欠かせない。持ち帰った魚は捌かなければならない。生ゴミが大量に発生し、室内は生臭いニオイに包まれる(もちろん、釣ったあとにリリースしてもよいのだが、海の魚って旨いのが多いんだよねぇ)。

その点、写真はラクでいい。デジカメのバッテリーを充電すれば準備完了。撮影後の処理もパソコンでサクサクできる。要らない写真は削除するだけ。翌日、ゴミ箱が臭うこともない。こうして、沖縄移住後は写真が趣味となっていた。

デジカメで写真を撮るのは楽しい。が、アドレナリン全開というわけにはいかない。今の自分に必要なのは血が沸きたつような瞬間をもう一度味わうこと。50歳になったいま、そう強く感じている。

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