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2009年6月15日 (月)

冒険者たち

毎年、梅雨どきになると体調が悪くなる。症状は胃に現れることが多い。今年もそうだった。発端は酒だった。

3軒目の店をでた頃には午前2時をまわっていた。外へ出ると、酔いで足がふらついている。今日は飲み過ぎたと思いながら歩いていると、何かにつまずいて転んだ。途中で甘いものが欲しくなり、コンビニでかりんとうを買う。お釣りを受けとる手が血だらけなのを見て、店員が一瞬ひるんだのを覚えている。

翌日は二日酔いで一日寝ていた。その夜から胃痛がはじまった。薬を飲んでも効かない。重苦しい痛みに悶々としながら一夜を明かす。寝つけたのは朝の9時過ぎだった。

目を覚ますと夕方になっていた。痛みはおさまったものの、胃の不快感は続いている。食欲もほとんどない。家から一歩も出ないまま一日が暮れていく。

食欲不振は翌日もつづいた。ベッドからリクライニングチェアに場所を移し、録りためたBSの映画を7本つづけて鑑賞する。食うものも食わずに朝から晩までずっと映画を観ていたことになる。リクライニングチェアだとラクな姿勢を保てるので長時間の映画鑑賞が苦にならない。

7本の作品でとりわけ印象深かったのが「冒険者たち」。中学生の頃、この映画をテレビで観た記憶がある。男2人に女1人というフランス映画にありがちな設定だが、この3人は粒ぞろいで魅力が際立っていた。若くて甘いアラン・ドロン、渋いリノ・ヴァンチュラ、そして可憐なジョアンナ・シムカス。

中学時代に初めて見たとき、ジョアンナ・シムカスがアラン・ドロンではなくリノ・ヴァンチュラを好きになるという話の展開に魅了された。イケメンの若者ではなく冴えない中年男を選んだ若い娘の心情に、一筋縄ではいかない人生の奥深さを垣間見た気がした。

しかし、数十年経過してふたたび観た映画の印象はガラリと変わっていた。リノ・ヴァンチュラがカッコイイのだ。完全にアラン・ドロンを食っている。これなら若い娘が好きになるのも無理はない。

リノ・ヴァンチュラが演じるローランの魅力の源泉となっているのが夢を追いつづける情熱だ。レーシングカーのエンジニアとしての夢が挫折しても、新たな冒険へと旅立っていく。

歳をとっても人間は情熱を持ち続けることができる。3人の夢追い人を描いたフランスの「青春映画」の名作を久しぶりに観て、改めてそんなことを思った。

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コメント

沖縄はもうすぐ梅雨明けではないでしょうか?

体に気をつけて“海上デビュー”果たしてください。
美ら海フォト、楽しみにしています。

※改名しました

投稿: 中等遊民 | 2009年6月17日 (水) 19時44分

コメント、ありがとうございます。諸般の事情により、"海上デビュー"まではすこし時間がかかりそうです(防水カメラは梅雨時のお散歩カメラとして役だっています^^)。

投稿: tokajar | 2009年6月17日 (水) 20時31分

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