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2009年8月

2009年8月16日 (日)

納涼カヤック

昼夜を問わず高い気温。強烈な日差し。冷房の効いた部屋に籠もることを余儀なくされる酷暑の日々。カヤックを始めると、そんな沖縄の夏が最高のアウトドアシーズンに変貌した。

海の上は涼しい。波しぶきを浴びた体に潮風が吹き寄せる。日焼け対策と水分補給さえしっかり行えば、冷房の効いた室内よりも快適だ。カヤック=真昼の納涼船という感じ。

エモノと涼を求めて向かった先は、カヤックフィッシングの初日にデカタマンを釣ったビギナーズ・ラックポイント。風がよわく波も穏やか。ひと漕ぎごとにスイスイ進んで気持ちがいい。

水深20メートルを超えたあたりで鯛ラバを投入。リールを巻き始めるといきなりアタリ。強烈な引きで竿先が海中に引きずり込まれる。そのままブチッとライン切れ。あまりにもあっけない幕切れだった。

リールのドラグを緩めるのを忘れていた。逃げた魚の感触が指先に残っていた。あの圧倒的なパワーは良型のタマンだろう。腹の底からチクショウと思う。

気を取りなおして仕掛けを組みなおし、ゲーム再開。1投目から食ってきたくらいだから今日は魚の活性が高いのかも。甘い期待は時間の経過とともに打ち砕かれていく。

逃がした魚が本日唯一のエモノだったのか。そんな不吉な予感にとらわれ始めた頃、待望のアタリ。ときどき激しく突っ込むが、タマンほど引きは強くない。浮上した魚を見るとミーバイ(ハタ)の仲間だった。

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体長40cmほどの赤いミーバイ

ボーズは免れたのでホッとする。今回も魚はリリース。旨そうな魚だったのですこし惜しい気がした。そろそろキャッチ&イート派に転向するか。

続いて小ぶりのミーバイをゲット。いよいよ時合い(魚の食いが活発になる時間帯)到来かと思ったが、そのあとがつづかない。

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遠くで雷鳴が聞こえる。だんだん雲行きが怪しくなってきた。そのうちザーッと激しく降ってきた。空と海が1つに溶け込むような光景。天然のシャワーを浴びているようで爽快な気分だった。

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雨が止むと、鏡のように滑らかな海面が広がっていた。無風にちかい。カヤックもほとんど流されない。

カヤックの上でゴロリと横になった。穏やかな波の揺れが心地いい。顔を横に向けるとすぐ近くに海面が見えた。これが本当のウォーターベッドかも。

カヤックで釣りを始めて以来、大物を釣りあげることしか頭になかった。無心になって海と一体化する喜びを忘れていたような気がする。でも、もう後には戻れない。目をつぶって波の音に聞き入りながら、頭の中では逃した大物の残像が浮かんでは消えていた。

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2009年8月12日 (水)

波頭を越えて

夢のようなKF(カヤックフィッシング)デビューを果たしたものの、仕事と台風に阻まれて次のチャンスがなかなか到来しない。1週間もすると禁断症状が現れてきた。タマンの強烈な引きが頭の中でフラッシュバックし、ドラグの音がジージーと耳鳴りのように響く。

仕事は先週末にかたづいた。残る問題は海のコンディション。台風の影響で波が高くウネリもある。2、3日様子を見ていたが、禁断症状で疼いてきたのでとりあえず海へ向かうことにした。

名護湾に行くとまだウネリが残っている。風も強い。予定を変更して東海岸へ向かう。

こちらも状況はイマイチだった。海の透明度が低い。入浴剤を溶かしたような緑色に染まっている。風と波もある。ただ、風は沖から陸に向かって吹いているので沖に流される心配はなさそうだった。

20分後、海に浮かんでいた。向かい風で波もあるため、漕ぐのがしんどい。盛大に波しぶきを浴びる。涼しくて気持ちがいい。

沖へ漕ぎ進むにつれて海の色は本来の濃いブルーに変わっていった。あまり沖に出ると波と風が強くなるので、そこそこの場所で釣りを始める。

前回と同じ鯛ラバ仕掛け。鯛ラバの着底後、ゆっくりとリールを巻く。その繰り返し。

釣りをしている間、カヤックは陸に向かって流されていく。釣りの対象外の場所に到達したら、釣りを中断して最初の地点まで漕いで戻る。

前回の釣行とはうって変わり、アタリが全然ない。おまけに根掛かりが続出し、1個千円以上する鯛ラバが海の藻屑となって消えていく。

揺れるカヤックの上でミチイトとリーダーを結ぶのにも苦労した。細い輪になかなかラインが通らない。揺れるバスの車内で本を読むような感じ。だんだんキモチが悪くなってきた。

緑色の濁った海を見たときのイヤな予感は的中した。結局、この日は何も釣れなかった。自然が相手のカヤックフィッシング、そうそう思惑どおりにことは運ばない。

エモノには恵まれなかったものの、今回の釣行では収獲もあった。それは、自分のカヤックの安定性を再確認できたこと。今日のように波が高くても、乗っていて身の危険を感じることはなかった。鈍足ではあっても頼りになるヤツ。

今回の釣行ではいくつか教訓も得た。ひとつはシーアンカーの必要性。風や潮流が強いとカヤックが速く流されるので、漕ぎ戻るための時間と労力が増す。シーアンカーを使えば流されにくくなり、釣りに集中できるようになる。

もうひとつは、鯛ラバ自作の必要性だ。根掛かりのたびに高価な鯛ラバを失うようでは財布に痛すぎる。自作した鯛ラバで大物が釣れれば感動もひとしおだろう。

3つ目の教訓は、海の状態を見て出ようか出まいか迷ったときは出航をヤメること。心は常に波間を漂っているカヤックアングラーにとって、これが一番難しいことなのだが。

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