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2009年11月12日 (木)

眺めのよい部屋

カヤックを購入してから一戸建てに引っ越したいとずっと思っていた。カヤックを常にルーフに載せた状態でクルマを運転することには抵抗を感じなくなっていた。それでも、カヤックとクルマの双方に良くないことは明らかだった。できれば自宅の庭にカヤックを保管したい。一戸建てなら犬も飼えるし・・・。

ネットで名護の中古一戸建てと貸家をマメにチェックした。金額や間取りの条件に合うものがなかなか見つからない。というより、物件自体がすくないのだ。飲み屋まで歩いて行ける距離などと注文をつけると対象はさらに減っていく。

時間をかけて根気よく探すしかない。そのうち掘り出し物にも出会えるだろう。ちかくのアパートの最上階に空きがあることを知ったのは、そんなふうに考えはじめたときだった。

建物の向きから海がバッチリ見えそうな物件だった。不動産屋に電話して部屋を見せてもらう。ベランダからの眺めは想像どおりだった。

部屋の間取りや周囲の環境も今のアパートより勝っていた。西日が結構キツそうだが、角部屋なので風はよく通る。自分にとって、これ以上条件がよい集合住宅の物件には出会えないだろう。最短でいつ引っ越しできるか不動産屋の担当者に聞いていた。

そして、怒濤の引っ越し。新居へ移って早1週間が過ぎた。百均で購入する細々とした生活品のリストが机に置かれている。部屋の広さはほとんど変わらないが、使い勝手が違うので慣れるまでに時間がかかりそうだ。

久しぶりに米を炊き、味噌汁を作り、サンマを焼いて食べた。陽を浴びて白く輝く海をベランダ越しに眺めていると、転居の準備と後片づけに追われた日々がはるか昔のように思えてくる。

庭と愛犬に囲まれた暮らしは儚い夢で終わってしまった。でも、かわりに眺めのよい部屋を手に入れた。何かを得ようと思えば、何かを諦めざるをえない。これまでの人生もそうだった。これからもきっとそうなのだろう。

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