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2009年12月

2009年12月23日 (水)

幻の烏賊

12月も下旬に入り、晴れて風の穏やかな日は少なくなった。そんな折、貴重なカヤック日和が到来。例によって、昼から風が強くなるらしい。そんなわけで今日も早朝に出発。早起きは三文の徳になってほしいものだ。

朝一番の光を浴びながら沖へ向かって漕いでいく。やっぱり朝日は気持ちがいいなぁと思って時計をみるとすでに8時ちかい。冬の沖縄って日の出が遅いんだよねぇ。

午前中は鯛ラバやワームでサカナをねらい、午後はエギングでイカを狙う予定。まずはタマンのポイントに鯛ラバを投入する。が、反応はさっぱり。タマンのシーズンはもう終わってしまったのか。

鯛ラバに見切りをつけてワームに切り替える。ほどなくアタリ。たいした抵抗もなくミーバイが浮上する。が、水面でバレてしまった。

そのあとがつづかない。風はほとんどなく、海面はノッペリと澱んでいる。波がないのでカヤックがスイスイ進む。パドリングには絶好のコンディションだが、魚の活性が低すぎる。ワームにさえアタリがない。

強烈な睡魔が襲ってきた。昨夜は4時間しか寝ていない。早起きに体が慣れてないせいか、目覚まし時計よりも早く目が覚めてそのまま寝つけなかった。

魚は釣れない、波もない。カヤックの上で横になった。目をつぶってカヤックの舷側に打ち寄せる波の音を聞いていると、意識がとろけていくような気がする。

いくら穏やかでも海上で寝込むわけにはいかない。体を起こして海の状態を観察した。無風で透明度も高いため、海底の様子がよくわかる。水中に巨大な岩礁が見えてきた。その周囲には大小のカラフルな魚が群れている。竜宮城を思わせるイメージ。魚の群れにワームを落としてみたが、一瞬駆け寄ってもすぐに見切って離れていく。

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昼になるとお約束の風が吹きはじめた。海面が波立っている。ワームを餌木に替えてエギングを開始した。今回は、餌木が着底するように糸オモリを加えてある。

シャクってフォールの動作を繰り返していると、竿先に抵抗を感じた。リールを巻くと明らかに重い。海中を見ると茶色い物体が餌木にしがみついている。イカだっ! と思った瞬間、竿の抵抗がフッと軽くなった。バレてしまったらしい。

俄然、闘志がわいてきた。イカはいる。またアタックしてくるだろう。時間はたっぷりある。

それからひたすらシャクりつづけたが、イカはのってこなかった。睡眠不足のせいで集中力も限界。波も高い。結局、2時半にはギブアップ。早起きは一文の徳にもならなかった。

陸に上がっても、逃したイカの重みが手のひらに残っていた。このまま幻のイカで終わらせるわけにはいかない。デッキに取り付けるカヤック用のクーラーを購入した。これでキャッチ&イート派への転向準備は万全。あとは早寝早起きの習慣をつけるだけ。

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2009年12月12日 (土)

暁の出撃

最後に日の出を拝んだのはいつだったか。来沖してからは見ていない気もする。マイピクチャーにも日没の写真ばかり並んでいるし。

早起きのメリットは十分に知っているつもりだった。冴えた頭で午前中を有効に使える。早朝の空気はさわやかで心地いい。でも、起きられないものは起きられない。

難攻不落の生活習慣に風が突破口をあけた。日の出とともにカヤックを出艇し、風が強くなる昼には撤収する。午前中は概して風が弱いのだ。

目覚まし時計を5時半にセットした。当然、外はまだ暗い。クルマのヘッドライトを点けて出艇場所へ向かう。

昇ったばかりの朝日を浴びながらカヤックで海へ漕ぎだす。昔、手漕ぎボートで釣りをしていた頃は朝日とともに海へ繰り出すのが常だった。そのときの高揚感が胸に蘇るのを感じた。

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ウン年ぶりに眺める日の出。美しい・・・。

日の出前後は釣りのゴールデンタイム。タマンを釣りあげた実績ナンバーワンの鯛ラバもある。今日は釣れるだろうと内心思っていた。第一投目からいきなりなーんて。

鯛ラバを投入し、巻き上げる。そのエンドレスな繰り返し。デカい魚がヒットすることが多いので、動作はスローで単純だけどスリルを味わえる釣法のはずだった。が、それも生物反応があっての話。まったくアタリがないと飽きてくる。

風が穏やかなので沖へ向かって漕いでいく。釣りのポイントを新規に開拓する。鯛ラバの巻き上げスピードを緩急とり混ぜて試してみる。

時計をみると11時になっていた。午後に用事があるので、風の有無に関係なく12時には帰岸しなければならない。すこし焦ってきた。せっかく早起きしたのに1匹も釣れないなんて。

鯛ラバに見切りをつけてワームに移行する。効果は絶大だった。ほどなくアタリ。小気味よい引きで上がってきたのは良型のヒトスジタマガシラ。この魚にはなぜか好かれる。

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青と黄色のコントラストが美しい。とてもきれいなサカナ。

続いてオジサンが釣れる。ワームの威力おそるべし。

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ヒゲがあるからオジサン。色や形は錦鯉みたい。

これで良型のミーバイが釣れれば・・・そう思って釣りを続けたが、無念のタイムアウト。結局、早起きしても釣果はいつもと変わりばえしなかった。

それでも、朝の海は気持ちがいい。風が弱いのはカヤックにとって最大のメリットだ。カヤックフィッシングがモチベーションになって早起きの習慣がつけばちょっと嬉しいんだけど・・・。

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リリース後、名残惜しそうにカヤックに寄り添うオジサン。
また遊んでね。

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2009年12月11日 (金)

ノイズキャンセリングな休日

パソコンの画面から外へ視線を移す。日差しを浴びた名護湾が誘惑するように瞬いている。地上では選挙のノボリが優しくはためいていた。恨めしい思いでパソコンの画面に戻る。

この時期の沖縄では珍しい、晴れて風の穏やかな日が2日続いていた。絶好のカヤックフィッシング日和。速攻で浮かびたいところだが、仕事で休めない。夜、タマン・キラーの鯛ラバを買いに釣具屋へいく。その鯛ラバを巨大なタマンがひと飲みする光景を頭に描きながら眠りについた。

仕事が一段落ついた翌日、空は青く晴れわたっていた。ネットで天気予報をチェックする。午後に北風が強くなるらしい。陸から沖へ風が吹くことになるので、北風が強いというのは微妙だった。波しぶきを浴びたあとに北風ビュービューでは寒そうだし。

久しぶりに安和岳と嘉津宇岳を縦走することも考えた。西向きの窓を開けて本部連山を眺める。三角山から安和岳へつづく稜線を目で追った。谷から吹き上げる風が急登で汗をかいた体を心地よく冷やしてくれる。眺めも良く、お気に入りのコースだった。

持参するデジカメを選びながら、体調がイマイチであることに思い至った。ここ数日、鼻がでて熱ぽかったりする。風邪の場合は最初に喉が痛くなるので、花粉症かもしれない。沖縄にスギはほとんどないが、モクマオウなどアレルゲンは存在する。花粉症でも微熱は出るし・・・。

一方、風邪の疑いも拭いきれない。だとしたら、汗をかいたあとに吹きさらしの稜線を歩くのはマズイだろう。月曜から新しい仕事も始まるし。

グズグズしているうちに昼の12時をまわっていた。海も山も近いので、その気になればどちらもまだ間に合う。が、いったん削がれた気勢はあがらない。

結局、図書館から借りた本を読むことにした。外の空気を感じられるようにすべての窓を開ける。海が見える場所にリクライニングチェアを置き、ノイズキャンセリング・ヘッドホンでビル・エバンスの"I Will Say Goodbye"を聴く。

海にも山にも行けなかった好天に恵まれた休日。それでも、ピアノの曲調と本の内容がかみ合って、頭の雑音はページを追うごとに消えていった。

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