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2010年2月20日 (土)

そして音楽はBGMになった

トシとともに嗜好は変わる。食べるもの、着るもの、読むもの、そして聴くものも・・・。

意識して音楽を聴くようになったのは中学生の頃だった。当初は映画音楽とか、今でいうイージーリスニングのようなものを聴いていた。最初に買ったレコードが何であったのかは覚えていない。

高校生になるとクラシックやジャズも聴くようになった。アルバイトで金を貯めてオーディオ装置を買ったのもこの頃だ。当時の関心は音楽よりもオーディオに向いていたような気がする。

大学時代にはクラシックばかり聴いていた。好きな作曲家はブラームス。重厚なシンフォニーを毎日のように飽きることなく聴いていた。バッハの深みのある旋律も好きだった。

今から思うと、この時代は音楽と正面から向き合っていたのかもしれない。音楽を聴くためだけの時間を確保して全身で音楽に浸っていた。

それから四半世紀。クラシックはほとんど聴かなくなった。例外はバッハぐらい。いま聴くのはジャズが多い。とくにジャズピアノが好き。来月発売予定のブラッド・メルドーの新譜が楽しみだ。

変わったのは聴く音楽のジャンルにとどまらない。聴くスタイルもまたしかり。すべての音楽はBGMになった。

住環境の問題もあるのだろう。学生時代は実家の一戸建てだったので、そこそこのオーディオ機器でそれなりの音量で音楽に浸ることができた。が、賃貸アパートではなかなかそうはいかない。

でも、それ以上に大きいのが音楽に対する自分のスタンスが変わったこと。目的だった音楽がいつの間にか手段になっていた。気分を高めたり、仕事に集中したりするための手段。周囲の騒音から逃れるためにノイズキャンセリングのヘッドホンで音楽を聴くことも多い。

最近、自宅ではもっぱらiTunesのラジオで音楽を聴いている。iPodであれこれ選曲したり、CDを交換したりしなくても済むのでラク。BGMであれば、空気のように部屋に漂っていればそれでいい。お気に入りはClassicalのWhisperings: Solo Piano Radio。今もそれを聴きながら書いている。

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