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2010年4月

2010年4月26日 (月)

迷走の果て

昨日、普天間基地の国外・県外移設を求める県民大会が沖縄県の読谷村で行われた。名護の市街地でも数日前から県民大会への参加を呼びかける放送が繰り返し流れていた。

無料の送迎バスも運行されるという。一瞬、行こうかなと思ったけど、結局ヤメた。"なんちゃって沖縄県民"の自分が参加するのはおこがましい気がした。というより、予想される渋滞に恐れをなしたというのが本音なのだが。

鳩山首相が約束した問題決着のデッドラインまであと1カ月あまり。時間はまだ残されているけれど、これまでの迷走ぶりと現在の八方塞がりの状況をみるかぎり、明るい結末は期待できそうもない。

本人は良かれと思ってやっているのだけど認識が甘くて周囲の人間は大迷惑する――職場などでも普通に見かける人間タイプだが、一国のリーダーがそれでは困ってしまう。

コトの発端となった、沖縄県民の負担を減らしたいという首相の気持ちに嘘はないのだろう。だが、具体的な見通しもないまま理念だけを先行させる安易なヒューマニズムほどタチの悪いものはない。

期待を抱かせた人々を裏切ることは、自然を冒涜することと同じくらい罪深いことなのだから。

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2010年4月21日 (水)

おまえが欲しい

4月も下旬。ゴールデンウィークが目前に迫っている。ここ2、3日はすこし蒸し暑い。連休が明ければ梅雨が始まり、梅雨が明ければ沖縄の猛暑の夏がやってくる。

カレンダーを見ながらそんなことを考えていた。今年もすでに3分の1が過ぎようとしている。それなのに、今年に入ってから仕事をまったくしていない。

4カ月に及ぶニート暮らし。怠けるにもほどがあると自分でも思う。しかし、仕事の依頼がこないことには始まらない。フリーで仕事を請け負う以上、そうした状況も当然予期していたはずだったのだが。

不況の影響もあるのだろう。仕事の内容をあれこれ選り好みしてきたツケがまわってきたのかもしれない。それとも、最後に納品した仕事の出来が報酬に見合うものではなかったのか。

数カ月仕事が切れたからといって路頭に迷うわけではない。それでも、気がついてみると毎日の生活が倹約モードに入っていた。たまにしか飲まないことを理由にいつもはビールを買っていたのが発泡酒になったり、週1回だった飲み屋通いが2週間に1回になったり。

物欲や所有欲を満たすことを目的とした買い物も控えるようになった。たとえばデジカメ。欲しい機材があっても我慢する。いま持っているデジカメで写真のニーズは足りているし・・・。

それでも欲しい気持ちは変わらない。むしろ、無理に抑えているぶん一層強くなってきた。ちなみに、ターゲットは次のいずれかまたは両方。

・ニコン Ai AF Nikkor 24mm F2.8D(最安値で4万円弱)
・リコー GR DIGITAL III(最安値で5万円弱)

ニコンの単焦点レンズについては以前の記事に書いたとおり。ただ、この画角の単焦点レンズをひたすら使いたおすのであれば、レンズ交換ができないコンデジでもいいような気がしてきた。むしろ携帯に有利なぶん、散歩&登山用カメラとしては使いやすいかもしれない。

GR DIGITAL IIIのカタログを取り寄せて、寝る前にベッドで眺めるのが日課になってしまった。レンズは銀塩換算で28mmと同36mmのNikkor 24mmよりも画角は広いが、広すぎるというほどではない。山へ行くと標準ズームのワイド端で撮ることが多いけど、その画角は銀塩換算で27mmだ。

価格.comのクチコミの評判がダントツに良いのもGR DIGITAL IIIに惹かれる理由のひとつ。手にしたときの質感やデザインなど、性能だけではない、購入者の所有欲を満たしてくれる何かがあることがクチコミやレビューから伝わってくる。サンプル写真の画質も十分だし、やっぱりコレ、欲しいかも・・・。

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2010年4月10日 (土)

猪垣の山

4月もそろそろ中旬。5月に入ると暑くなるし、ハブも恐い。山へ行くなら今のうちと思っていたら、土曜は終日晴れるという。久しぶりに大宜味村のクガニ岳を歩いてみたくなった。

塩屋湾を右手に眺めながら屋古の集落を過ぎ、山へ入る急坂の道をブイブイ登っていく。道を登りつめると、ほとんど廃墟と化した六田原展望台に着く。ここにクルマを停める。

近くには閉館したホテル・シャーベイの入口があり、道路脇には公衆トイレもある。ここが塩屋富士・クガニ岳ハイキングコースの南側登山口だ。

しばらく急な登りがつづくが、それも最初のうちだけ。稜線に出れば快適なプロムナードが待っている。

このコースを特徴づけているのが、畑へのイノシシの侵入を防ぐために築かれた猪垣だ。着生植物のシマオオタニワタリもよく見かける。

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稜線付近を歩くコースだが、樹木に遮られて展望は利かない。それでも鳥の鳴き声を聞き、森の精気を浴びながらノンビリ歩くのは気持ちがいい。ひっそりとした塩屋富士の山頂を過ぎ、左手に古宇利島を望めるようになるとクガニ岳山頂もちかい。

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塩屋富士の山頂付近にあるベンチとテーブル

目の前に広がる塩屋湾と東シナ海のパノラマがすばらしい。それまでほとんど展望が利かない道を歩いてきたので、日差しを浴びて輝く海が目にまぶしい。内陸に目を転じればやんばるの山々の新緑が目にしみる。

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クガニ岳をあとに坊主森(ボウジモリ)を目指す。尾根から下るとアカギの大木が待っていた。このあたりはやんばるの森の散策路といった感じ。落ち葉が敷きつめられた道は幅も広く傾斜もゆるい。森林浴を楽しむには格好の場所だ。

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アカギの大木

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心地よい森の散歩道

道は登り坂になり、しばらく行くと坊主森を示す標識が立っている。坊主森からはオクマリゾートや辺戸岬が見わたせた。

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ネクマチヂ岳を望む

坊主森からはゆるやかにアップダウンする道を進んで本日のゴールである北側登山口の展望広場へ向かう。

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北側登山口には駐車場やトイレが整備されていた。ハイキングコースは車道を挟んでさらにネクマチヂ岳まで続いているが、夕方5時をまわっていたので今回は断念。ほとんどクルマが通らない車道を歩いてホテル・シャーベイまで戻る。早足で40分ほどかかった。

木に付けられた名前と特徴を示すプレート。登山道に沿って打たれた杭と張られたロープ。塩屋富士からクガニ岳、坊主森を結ぶハイキングコースは家族連れでも楽しめるように整備されている。嘉津宇岳や安和岳のワイルドな山歩きも好きだけど、ゆったりとした気分で自然に親しめるこのコースもすばらしい。

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2010年4月 6日 (火)

干潮の浜

細くデコボコの農道を海へ向かって慎重に下りていく。海辺に着き、クルマを停めてビーチに向かう。視界が開けてライトブルーの海が目の前に広がる。内地からの訪問者が歓声をあげる。

そんなシナリオを頭に描いて、その日も古宇利島へ向かった。細くデコボコだった農道はいつの間にか舗装されている。ピカピカの道をクルマは軽快に駆け下りる。沿道には新しい家も建っていた。移住者が住んでいるのかもしれない。

クルマを停めてビーチに出た。以前来たときに見た、目の覚めるようなライトブルーの海は姿を消していた。あちこちに岩が露呈し、浅い水溜まりのような海がのっぺりと広がっている。

ガッカリした。潮時表を確認しないで来たことを悔やんだ。せっかくの穴場ビーチもこれでは形無しだ。

潮が引いた海で何かを採っている人たちがいた。浅瀬のかなり先まで行っている。エモノを見たい気もしたけど、簡単にはたどり着けそうもない。

かわりに近くの潮だまりを覗いてみた。黒くて大きいナマコがゴロゴロしている。ウニもいた。沖へ向かって岩礁の上をさらに進む。海底には小さなサンゴが点在している。その脇を青い小魚が泳いでいた。

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干潮の海は、それまで存在を意識することがなかった生命で満ちあふれていた。観賞する海は潮が引いたことで体験する海へと変貌した。ナマコは美ら海水族館で触わることもできるけど、自然のフィールドに勝るものはない。

ビーチを振り返ると、同伴者はシーグラス集めに熱中している。波に洗われて角が丸くなったシーグラスは海が育んだ芸術品。浜辺でアート観賞ができるのも干潮時の恩恵といえるかもしれない。

満ちてよし、引いてまたよし。ビーチをあとにクルマへ戻る頃にはそんな気持ちになっていた。

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