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2010年6月19日 (土)

ケイパー・アングラー

沖縄で梅雨明けの頃に吹く南風を夏至南風(カーチベイ)というらしい。沖縄のギラギラした夏の幕開けを告げる季節風。そのカーチベイに阻まれてカヤックをだせない。窓から眺める名護湾には今日も白波が立っている。

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初航海からもうすぐ1年。カヤックにも馴染んできたので、愛機ケイパーの印象について書いてみた。

購入に際して、ほかに候補に上がったのがターポン120とトライデント11だった。ターポンはフィッシングカヤックとして定評があり、ネットでの評判もいい。ただ、自分には重すぎると感じた。トライデント11は迷ったが、価格とサイズ・重量で勝るケイパーに落ち着いた。

ケイパーのメリットはとにかく小型軽量(全長330cm、重量21kg)であること。最近では超軽量を謳ったフィッシングカヤックも登場しているが、購入時はこれがダントツだった。

しかし、カヤックのサイズと航行性能はトレードオフの関係にある。小型軽量のカヤックは陸上での扱いはラクだけど、海で漕ぐには長い艇のほうが有利。実際、カヤックフィッシングでは13フィート級の艇がよく使われている。

それでも、小型軽量にこだわって11フィートのフネにした。アパート暮らしのために置き場所を確保できず、軽自動車のルーフを保管場所にせざるをえないという事情もあった。クルマに常に載せて走ることを考えれば、カヤックはコンパクトで軽いほうがいい。

結果的に、ケイパーを選んで正解だったと思う。その後、引っ越しをしてカヤックの保管場所は確保できたが、ルーフへの上げ下ろしはやはり軽いほうがラク。クルマの駐車場所から出艇ポイントまで離れているときでも比較的容易に運べる。

ほかのカヤックと実際に比較したわけではないが、短艇ゆえの限界は感じている。直進性や走波性では長い艇に勝てない。これは長さだけの問題ではなく、キール(舟底の突起部分)の形状にも依るのだろう。最近のカヤック(X13など)はキールが大きく張り出しているが、ケイパーは比較的なだらかな感じ(そのぶん、回転性は優れている気がする)。ちなみに幅は79㎝と広く、安定性は高い。横向きに座って釣りをすることもできる。

全長が短いことと丸みを帯びたキールのためか、向かい風で漕いでいるときは波の抵抗を強く感じるし、波しぶきも盛大に浴びる(濡れてもOKな沖縄で嬉しい)。そのため、風や波があるときに長い距離を漕ぐのはしんどい。

しかし、モノは考えようだ。カヤックの性能に限界を感じるがゆえに、風波が弱い好条件の時と場所を慎重に選ばざるをえなくなる。結果的にカヤックフィッシングの安全性が向上する(?)。体が弱いことを自覚している人間が自らに節制を強いることで健康を維持できるみたいな・・・(笑)。もっとも、海の天気は変わりやすいから、カヤックの性能が高いことに越したことはないけれど。

船体の取っ手が内側に付いているため、スーツケースのように持って運ぶことは難しいとか、後部のタンクが小さくてクーラーを斜めにしないと積めないとか、細かい不満はほかにもいろいろあるけれど、色やデザインも含めて買って良かったと思っている。

何よりも、コレを買ったことで海に自分の居場所を見つけることができたのだから。

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購入直後でピカピカだった頃。1年経った今は・・・

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