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2010年7月

2010年7月23日 (金)

リハビリ・カヤック

カヤックのことはしばらく忘れて読書にいそしむつもりだった。活字から目を転じると青い海が視界に飛びこんでくる。本を閉じてベランダへ。心は海原を浮遊している。

腰痛もものかは、気がつくといそいそと釣り支度をはじめていた。カヤックで痛めた腰はカヤックで治す・・・などと呟きながら。

午後2時過ぎに岸払い。ササッと漕げば釣りができる近場のポイントへ向かう。リハビリ釣行なので3時間ほどで切り上げるつもりだった。

雨混じりの曇り空。波が穏やかなので漕ぎやすい。沖へ出るにつれて開放感が広がっていく。腰も全然痛くない。やはり、カヤッカーは海に浮かんでナンボ・・・。

鯛ラバの数投目、ユルユルとリールを巻いていると激しいアタリで竿先が海中に持っていかれる。ドラグが鳴ってライン放出。シーアンカーが近づいてきた。カヤックが魚に引っぱられている。

ガーラに間違いない。ゴン、ゴンと体を振る重い感触が伝わってくる。前回の釣行で取り込む寸前にバラした光景が頭に浮かんだ。無理をせずに時間をかけてやりとりする。

ほの白い魚体が浮いてくる。旋回しながら海中を泳いでいる。慎重にリールを巻きながら無事にネットイン。

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60㎝のガーラ。とても嬉しい・・・。

すこし沖へ出て潮目の周辺で釣りを再開する。潮の条件が良かったのか、その後もアタリはつづき、竿が絞め込まれる。

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オーマチ。48㎝
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アマクチャー(サザナミダイ)。32㎝
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ヘンな魚。名前は知らない。28㎝

2週間ぶりの海は穏やかで豊かだった。気がつくと6時をまわっている。短時間のリハビリ釣行のつもりが、魚の活性が高いので切り上げるタイミングがつかめない。そろそろかなぁと思いはじめたときにアタリ。パワフルでトルクのある引き。タマンっぽい。

果たして浮いてきたのは黄色みを帯びた魚。エンディングがタマンなんて出来すぎ!と思っていたらバレてしまった。嗚呼・・・。

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翌朝、対面できなかったタマンを求めて2日連続のカヤックフィッシングへ。なんかもう着火しちゃったみたい。

前日のポイントで釣りを開始。風がやや強く、波があって釣りにくい。鯛ラバの投入を繰り返すがアタリはない。今日はダメかなぁと思いはじめた頃に待望のアタリ。

シャープでパワフルな引き。竿先が何度も海中に引きずり込まれる。突っ込まれては耐え、じりじりとリールを巻く。そして姿を現したエモノは・・・。

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アマクチャー(サザナミダイ)。48㎝。
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シルイユー族のなかでは最も美味しいらしい。

結局、2日目は寝不足+風波で2時間ほどで撤退することに・・・。狙いのタマンはアマクチャーに化けてしまったけど、マダイの三段引きを思わせる強烈な引きを体験できて大満足だった。鯛ラバの新たな有力ターゲットになりそうな気がする。

8月から心を入れ替えて仕事に励むつもりだったけど、腰痛によるロスタイムがあることに気がついた。その分をキッチリ消化してからでも遅くはない。こんなふうに言い訳してはズルズルと浮かび続けるんだろうな、きっと・・・。

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2010年7月21日 (水)

読書の夏

窓の外に広がる名護湾の青い海原が恨めしい。カヤック集中月間になるはずだった7月は、腰痛のせいで読書月間になろうとしていた。それでも、部屋を吹きぬける風を浴びながら海を眺めて読書に耽るのは気持ちがいい。

日々の精神の糧を得る知的活動の座を読書がインターネットに明け渡したのはいつだったか。すくなくとも沖縄に来るだいぶ前からだったと思う。自分の生活のなかで音楽がBGM化していったのと同じように、最近では読書は寝る前のナイトキャップと化していた。

本への関心が薄れたわけではない。むしろ、モノとしての本への愛着は以前よりも増している。パソコン画面に慣れた眼に紙の活字はしっとりと優しく映る。気に入った本は文庫ではなく単行本で手元に置きたいと思う。

先週、図書館で借りてきた本もパラパラ捲っているうちに本棚に並べたくなった。さっそくamazonで状態の良さそうな中古本を購入する。3冊で送料を含めて4361円。このカネは本の活用しだいで高くも安くもなるのだろう。

どこでどのようにして本を読むかも問題だった。雑誌や小説ならリクライニングチェアでもOK。少々歯ごたえのある本と向き合うには机がいい。目が活字を追いやすいように読書スタンドも使うことにした。

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読書スタンドは本をガッツリと読むときの必需品

読みながら心惹かれる箇所に鉛筆で線をひく。印象に残るフレーズを頭のなかで反芻する。昔はそうやって本を読んでいた。本を読むことは自分と向き合うことでもあったことを思いだす。

新たな作家との出会いもあった。たとえば須賀敦子。最初に読んだときはそれほど印象に残らなかったけど、2冊、3冊と読み続けるうちにジワジワと効いてきた。文章が端正で骨組みのしっかりしているところがいい。スルメのように噛めば噛むほど味が出てくる文章だと思った。

月末には那覇へいく。読書熱が高じてブックオフやジュンク堂で散財しそうで恐いけど、あれこれ本を渉猟できると思うと楽しみだ。

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2010年7月13日 (火)

涼風と腰痛

前回のカヤックフィッシングで腰を痛めてしまった。向かい風のなかを長時間漕いだのがいけなかったようだ。もっとも、その前から兆しはあった。カヤックに乗るたびに腰に鈍痛を感じるようになっていた。

下半身をほぼ固定した状態で上半身だけを動かすカヤックフィッシングは腰に負担がかかると以前から思っていた。5月以降は出漁の回数も増えていたので腰へのダメージが蓄積していたのだろう。

前傾姿勢をとると腰に痛みが走る。顔を洗ったり靴下を履いたりするのもひと苦労だ。それでも2、3日で治るだろうとタカをくくっていた。事実、昨日は日課のスロトレ&スロジョグを再開し、夜は自転車で飲み屋に出かけたりもした。

が、今朝起きると腰痛は悪化していた。体を動かしたほうが早く治るという考えがアダになったのか。こうなると、風の強弱に関係なくカヤックフィッシングはしばらく休まざるをえない。

思えば5月に入ってからずっとカヤック漬けの日々だった。ブログの記事もカヤックフィッシングのネタばかり。海に浮かべばハイになるので疲れを感じないけど、肉体は消耗していたのかもしれない。腰痛は五十過ぎのカラダがあげた悲鳴なのだろう。

全開にした窓から風がどんどん入ってくる。数日前は恨めしかった強風が今は心地いい。夏の沖縄の強い日差しを浴びて名護湾が青く輝いている。

iTunesのジャズピアノをBGMに窓際のリクライニングチェアで本を読む。本のタイトルは『いやな気分よ、さようなら』。セミリタイアして沖縄で迎える4年目の夏は、まったりと満たされて一抹の憂いを帯びて過ぎていく。

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2010年7月10日 (土)

幻のガーラ

朝5時に起きてカヤックフィッシング。先週開拓したポイントから出艇する。出発に手間取り、岸払いは8時ちかくになっていた。

昼から風が強くなりそうなので午前中が勝負だった。風裏なので波はほとんどない。いつもの場所とは違って遠浅の海。漕いでも漕いでも底がみえる。鯛ラバで釣りができそうな沖まで出るとそこそこ風が吹いていた。

15メートルほどの浅場で釣りを開始する。底が岩礁なのかミーバイ系のアタリが多い。最初のエモノはヤミハタだった。

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アタリが途絶えたので場所を大きく移動する。海岸に沿って緑濃い山々が連なり、なかなかのロケーションだった。景色を眺めながらカヤックを漕いでいるだけで爽快な気分になる。

移動先のポイントで釣りを再開。海底は平坦な砂地らしい。反応がないままカヤックは沖へ流されていく。集中力が途切れかけた頃に突然のアタリ。ドラグが鳴ってラインが引き出されていく。

パワーと重量感のある引きから良型のガーラであることを確信した。無理をせずに慎重にやりとりする。だいぶ浮いてきたと思ったら、カヤックの真下に突っ込んだりするので気が抜けない。

白い魚影が見えたときはホッとした。予想どおり50センチオーバーのガーラ。右手で竿を操作して左手のネットに魚を入れようとする。その瞬間フッと軽くなった。あと一歩で痛恨のバラシ・・・。

沖にでると潮目(海面に伸びる帯状のスジ)ができていた。潮目は異なる潮流がぶつかることで生まれる。その一帯は釣りの好ポイントらしい。

潮目に沿ってカヤックを流し、鯛ラバを投入する。が、アタリはない。潮目の周辺には木や葉っぱなどの漂流物が多い。なかにはこんなモノも・・・。

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ウミガメ。首がだらんと伸びているので死んでいるみたい。生きているうちに会いたかったョ・・・。

潮目を沖へ進むにつれてなぜか水深が浅くなってきた。陸方面に戻り、釣りを続けると小気味よい引きでクチナジやフエダイ系の魚が釣れる。

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つづいてヒトスジタマガシラが2匹連続であがる。どちらも30センチほどでなかなかの引きだった。

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そろそろ風が強くなってきた。長い距離を漕いだせいか手にマメができている。腰も痛い。時間はすこし早いけど帰ることにした。

今日のように浅い場所では鯛ラバよりもルアー(シンキングミノー)のほうが良さそうな気がする。場所が変われば釣り方も変わる。さまざまな場所にカヤックを浮かべることで、自分に一番合った釣りのスタイルと巡りあえるかもしれない。

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2010年7月 6日 (火)

波に揉まれて

7月はタマンの季節。タマン3連発でカヤックフィッシングに衝撃デビューしたのは昨年の7月下旬だった。今年は上旬からガンガンいくはずが強風に封じ込められてやさぐれる毎日。

早朝なら風も弱いだろうと思って5時に起きてみた。が、窓を開けると予想以上に風がある。これ幸いと寝直して8時に起床。外の様子をうかがいながらだらだらと過ごす。なんとかなりそうに思えたので11時頃に海へ。

タマン3連発のポイントで釣りを開始する。オンショア(海から陸へ吹く風)だが、波はそれほどない。だが、沖へ進むにしたがって波とウネリが高くなってきた。

さらにアクシデントにも見舞われる。右側のパドルキーパーのバンジーコードが切れてしまったのだ。なんだか嫌な予感がする。下駄の鼻緒が切れたみたいな・・・。左側のパドルキーパーを使用するがいつもと逆なので使いづらい。

結局、アタリもないまま1時間ほどで撤退する。家には戻らずに21世紀の森公園でしばし休むことにした。ビーチではウインドサーフィンが帆に風を受けて走っている。カヤッカーには生憎の風もウインドサーファーにとっては恵みの風。マリンスポーツに求める条件もいろいろだ。

ぶらぶら散歩して遅い昼食をとる。遠巻きに眺めていた野良猫がエサ目当てにじりじりと寄ってくる。海を眺めると、すこし穏やかになったみたい。

オフショア(陸から海へ吹く風)のポイントへ移動する。途中で海に浮いている一群を目撃。サーファーらしい。ここにも風の恩恵を受けている輩が・・・。

すでに夕方の4時をまわっていた。残された時間は2時間少々。全神経を集中して鯛ラバを投入する。一巻入魂という感じ。何度かアタリはあったが、針掛かりが浅くてバレてしまった。

このポイントも沖へ出るにしたがって波とウネリが高くなった。沖へ流されるペースが速くなった気がする。見るとシーアンカーがない。ロープをたぐり寄せると、シーアンカーを固定していたストリンガーがはずれていた。

あわててシーアンカーの捜索に向かう。波とウネリが高いのでなかなか見つからない。やっと発見して回収。救助されたのがシーアンカーで良かった。これが人間なら・・・。

岸寄りへ戻ることにした。ウネリに合わせてカヤックが大きく上下する。波に翻弄されていた。カヤックに乗っていて初めて軽い恐怖を覚えた。

岸近くの浅場で釣りを再開したもののアタリはない。かといって釣果が期待できそうな沖へは出られない。

釣り竿をロッドホルダーに収めてパドルを手にした。珊瑚が点在する浅瀬でカヤックを漕ぐ。釣りを頭から消し去ってカヤックを無心に漕いでいると、去年の今頃、買ったばかりのカヤックでパドルを操っていたときの高揚感がよみがえるのを感じた。

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カヤックで海に出てパドルを漕ぐだけで楽しかった去年の今頃・・・

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2010年7月 2日 (金)

静かなる漁場を求めて

7月はカヤックフィッシング集中月間。やる気満々で準備は整えたものの、出漁のチャンスに恵まれない。風がつよいのだ。今日も名護湾には白波が立っている。

そこで、カヤックフィッシングの新たな出艇場所を開拓することに。対象エリアは恩納村から名護市の西海岸。チェックポイントは近くにリゾートホテルがないこと。

カヤックフィッシングの馴染みの場所では、梅雨明け以降、水上バイクや水上スキーといったマリンスポーツが盛んになっていた。水上バイクは岸寄りを走ることが多いので、比較的沖合に浮かぶカヤックと衝突する危険性はそれほど高くないのかもしれない。それでも何となく落ち着かない。音も気になるし・・・。

リゾートホテルが近くにない場所なら心穏やかにカヤックフィッシングを楽しめそうだ。しかし、実際に探してみるとなかなかピッタリの場所が見つからない。駐車場所から出艇ポイントまで近いことが条件なのだが、距離は近くても段差があったり、障害物に阻まれていたり・・・。

そもそも条件のいいビーチはリゾートホテルの私有地であることが多い。カヤックは持ち込み不可と案内板に書いてある有料ビーチもあった。

それでも、しつこく探して出艇できそうな場所を2、3箇所見つける。予定していた場所が何らかの事情で利用できないこともあるので選択肢は多いほうがいい。

その候補場所の沖合を一艘のカヤックが気持ちよさそうに横切っていく。昼は風が強かったのに、いつのまにか海は穏やかになっていた。これならカヤックを出せたのに・・・。

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穏やかな海面に後悔のさざ波が広がっていく

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