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2010年7月21日 (水)

読書の夏

窓の外に広がる名護湾の青い海原が恨めしい。カヤック集中月間になるはずだった7月は、腰痛のせいで読書月間になろうとしていた。それでも、部屋を吹きぬける風を浴びながら海を眺めて読書に耽るのは気持ちがいい。

日々の精神の糧を得る知的活動の座を読書がインターネットに明け渡したのはいつだったか。すくなくとも沖縄に来るだいぶ前からだったと思う。自分の生活のなかで音楽がBGM化していったのと同じように、最近では読書は寝る前のナイトキャップと化していた。

本への関心が薄れたわけではない。むしろ、モノとしての本への愛着は以前よりも増している。パソコン画面に慣れた眼に紙の活字はしっとりと優しく映る。気に入った本は文庫ではなく単行本で手元に置きたいと思う。

先週、図書館で借りてきた本もパラパラ捲っているうちに本棚に並べたくなった。さっそくamazonで状態の良さそうな中古本を購入する。3冊で送料を含めて4361円。このカネは本の活用しだいで高くも安くもなるのだろう。

どこでどのようにして本を読むかも問題だった。雑誌や小説ならリクライニングチェアでもOK。少々歯ごたえのある本と向き合うには机がいい。目が活字を追いやすいように読書スタンドも使うことにした。

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読書スタンドは本をガッツリと読むときの必需品

読みながら心惹かれる箇所に鉛筆で線をひく。印象に残るフレーズを頭のなかで反芻する。昔はそうやって本を読んでいた。本を読むことは自分と向き合うことでもあったことを思いだす。

新たな作家との出会いもあった。たとえば須賀敦子。最初に読んだときはそれほど印象に残らなかったけど、2冊、3冊と読み続けるうちにジワジワと効いてきた。文章が端正で骨組みのしっかりしているところがいい。スルメのように噛めば噛むほど味が出てくる文章だと思った。

月末には那覇へいく。読書熱が高じてブックオフやジュンク堂で散財しそうで恐いけど、あれこれ本を渉猟できると思うと楽しみだ。

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