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2012年4月

2012年4月28日 (土)

梅雨入りカヤック

午前9時。マクドナルドで買ったコーヒーを啜りながら車のフロントガラスを眺める。その先には鉛色の海が広がっている。雨は止みそうにない。気持ちよく晴れた昨日とは打って変わった空模様。

昨日に続くカヤックフィッシング。2日連続で出漁することは珍しい。昨夕の正味3時間弱の釣りでは1匹も釣果が得られなかった。しかもアタリすらない。

そこで翌日のリベンジ釣行となったのだが、雨に出鼻をくじかれてしまった。でも、もう引っ込みがつかない。幸い風は弱い。一度家に戻ってレインウェアに着替えて再び出航場所へ。時間はまだたっぷりある。

ゴールデンウィークの初日。近くにはリゾートホテルも点在している。水上スキーなどのマリンスポーツが盛んなエリアだが、雨のせいか意外と静かだった。

おかげで釣りに専念できる。雨の日の釣行も悪くない。しかし、昨日と同様にサカナの活性は低かった。

水深がある沖へ移動して鯛ラバを落とす。ようやくアタリ。強い引き。ドラグが鳴ってラインが引き出される。が、あっけなくバレてしまった。おそらく良型のタマンだろう。

下げ潮が効き始めたのか、その後はポツリポツリとアタリが出るようになった。ただ、釣れる魚は概して小さい。それでも、昨日に比べればサカナの顔を拝めるだけでもマシというもの。結局、33センチのヒトスジタマガシラが本日の最大で最後のエモノとなった。

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今日、沖縄地方は梅雨入りしたらしい。平年よりも11日早いとか。ゴールデンウィークと同時に梅雨入りとはあんまりだという気もする。

とはいえ、レインウェアを着れば雨の日でもカヤックフィッシングは楽しめる。問題は風だ。風さえなければ雨降りでもいい。空と海がひとつに溶けあう雨の海はけっこう好きかも・・・。

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我浮かぶ、ゆえに我あり・・・

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2012年4月24日 (火)

夢見つつ深く植えよ

タイトルに惹かれて読みたいと思う本がある。米国の詩人メイ・サートンのエッセー「夢見つつ深く植えよ」もそのひとつ。

そそられるのは題名だけではない。都会から荒々しい自然の片田舎に46歳で単身移住。しかも、住むのは広大な土地をもつ築百年の古屋敷とくれば、元「田舎暮らし派」の一人としてページをひもときたくなる。

同性愛であることを自作で告白したために大学を追われるなど、社会的なマイノリティーであることも個人的なサートンへの関心を高めている。マイノリティーゆえの孤独。自然との交流を通じて彼女はどのように孤独と向き合っていったのか。

移住先のニューハンプシャー州のネルソンでの生活は、古屋敷と庭作りを中心に展開される。写真を見ると立派な家だ。家具やインテリアも重厚。土地は3万6千坪以上! 昔、「田舎暮らしの本」で眺めた日本の古民家とはスケールが違う。

しかし、写真に見るサートンの家は、彼女が荒廃した老家屋を手間暇かけて自分の棲家へと作りかえていった結果なのだ。さまざまな地元の人々も彼女のネルソン暮らしに手を差し伸べる。そして、ついに真のマイホームを手に入れたサートンは、自宅の庭作りに取りかかる。

「花生ける夏」には、庭作りにかけるサートンの情熱があふれている。花を育てる喜びを縦横に語ったこの章は、この本の魅力のひとつだろう。

個人的にもっとも印象に残ったのは、本のタイトルと同名の最終章だ。ここでは、老いを肯定的に捉えるサートンの心情が綴られている。たとえば、次のような文章がある。

「55歳をすぎると死の予覚のために、われわれのもっとも内奥の生活の質が変わる。突如として時間は圧縮される。生きること自体がかつてなかったほど貴重になる・・・(中略)・・・浪費をつつしみ、自分にとって重要なことと重要でないことを鋭敏に自覚しなくてはならなくなる」(「夢見つつ深く植えよ」武田尚子訳/みすず書房)

55歳はまだ過ぎていないけれど、今の自分の心境に通じるものを感じた。人生の残り時間が短くなっていくなかで、限りあるエネルギーを集中的に注ぐ対象をどのように見極めていくか。

何を深く植えるのか、その実像はまだクッキリとは見えていない。というか、このまま夢見ているだけで終わってしまいそうな気もする。

ちなみにサートンは「夢見つつ」が有名だけど、数年後に書かれた「独り居の日記」をイチオシに挙げる人も多い。「夢見つつ」とは対照的に華のないタイトル。でも、面白そうなのでamazonで購入することにした。

含蓄に富むサートンの文章は、スルメのように噛めば噛むほど味がでてくる。「夢見つつ」ともども息の長い愛読書になりそうだ。

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2012年4月11日 (水)

廃墟撮影ツアー

中年カメラ小僧2名による撮影ツアーの2日目。海と魚は昨日堪能したので、今日は内陸の高台を目指す。しかもディープでちょっとアブナイ場所。

高速の北中城のインターを下りて、記憶を頼りにクルマを走らせる。ほどなく中城城跡の駐車場が見えてきた。

中城城跡はサクッと見学。本命はその背後に控えていた。沖縄の廃墟の代表格、中城高原ホテル跡だ。

入口に立入禁止の標識がある。何かあっても責任は負えないと書いてある。自己責任ということでずんずん奥へ。

ここへ来るのは3回目。壁の落書きが以前よりも増えている気がした。絵がカラフルなこともあってそれほど暗い雰囲気はない。心霊スポットらしいけど、霊感が乏しいので何も感じない。

探検気分を味わいながら、ここでしか得られない非日常的な光景に嬉々としてレンズを向ける。30年以上も放置された建物群が亜熱帯の自然にじわじわと浸食されている。ストライクゾーンど真ん中の被写体。コンデジ持参で来たことを激しく後悔していた。

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内部をざっと見て回り、建物に沿った道を歩きながら外壁の落書きにレンズを向ける。シャッターを切ると、デジカメの液晶に「目を閉じていました」というメッセージが表示された。顔検出機能の「まばたき検出」が働いたらしい。って、いったい誰に?

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問題のメッセージの写真。犯人はゲバラか。それとも・・・。

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2012年4月10日 (火)

うりずんの海

来沖中の写真好きの友人を連れて古宇利島へいく。目的はライトブルーに輝く海の撮影。予報では曇りだったが、明るい日差しが注いでいい感じ。

古宇利大橋を歩いていると汗ばんできた。強い日差しはすでに初夏の装い。でも、風は涼しくて気持ちがいい。見下ろすと海面がキラキラ輝いている。

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古宇利島は「わ」ナンバーのクルマで今日も賑わっていた。喧噪を避けて穴場のビーチへ。が、道はピカピカに舗装され、沿道にはこじゃれたペンションまで建っている。もはや穴場とは言えないかも。それでも、ビーチはこれまでどおりに美しかった。

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続いて向かったのは、沖縄観光のハイライト「美ら海水族館」。撮影スポットとしても一級品だ。クマノミからジンベエザメまで被写体には事欠かない。昼時だったので、人が少なくて幸いだった。

お気に入りの場所は黒潮の海の「アクアルーム」。天井を泳ぐサカナをシルエットで眺めることができる。

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最後は東海岸の「ジュゴンの見える丘」へ。何回来てもここからの眺めは飽きることがない。1日のフィナーレを飾るのにふさわしい雄大な眺め。

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と思ったけど、1日はまだ終わっていなかった。ライトブルーの珊瑚の海が終わると、琥珀色をしたアルコールの深海が待っていた。

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