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2014年12月

2014年12月27日 (土)

師走のバードシューティング

タムロンの望遠ズームSP 70-300mmが届いたので野鳥の試し撮りにいく。フィールドは名護から近い羽地内海。干潮の時間帯なので撮影には好都合のはずだった。

現地に着き、カメラを首から下げてマングローブの岸辺を歩く。潮が引いてずっと沖まで海底が露出している。目を凝らすと小さな鳥が地面の上をちょこまか動いている。

テレ端の300mmで何枚か撮ってみた。が、遠すぎてダメ。場所を移動すると、少し大きな鳥が集団で餌をあさっていた。今度はトリミングでなんとかイケそう。

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ムナグロ or ダイゼン? 鳥の図鑑を見てもはっきりしなかった

干潟に下りて新たな鳥を探す。ずっと先に白くて大きい鳥がいる。ダイサギらしい。そちらへ向かって歩いていると、カワセミがふらりと飛んできて近くの木に留まった。沖縄でカワセミを見るのは初めてだった。

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よく見ると嘴に何かくわえている。手前に木の枝が無ければ・・・

カワセミの出現でテンションが跳ね上がった。まだ逃げずにいたダイサギに慎重に近づいていく。これくらい大きいと300mmでもねらいやすい。

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干潟のさらに先にはサギ系と思われる別の鳥もいた。じわじわ接近してみたが、警戒心が強いのか、すぐに飛び去ってしまった。野鳥の撮影では相手との距離の測り方を学ぶ必要がありそうだ。

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タムロンの70-300mm(A005)はNikkor 18-200mmと比べると重く感じるが、手持ち撮影でもストレスは感じなかった。AFも速くて優秀。操作性には好印象を受けた。

今日の試し撮りで野鳥の撮影は大変だと改めて思った。動作が機敏で不用意に近づくとすぐに飛んで行ってしまう。それでも、カワセミのような思わぬ出会いもあるから楽しい。

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帰る間際に目の前に飛んできた野鳥。あとでシロハラと判明
Nikon D5100 + Tamron SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD(A005)ですべて撮影

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2014年12月24日 (水)

鳥が醸す情景

野鳥を撮るためにどのレンズを買うか。なかなか結論を出せずにいた。タムロンの150-600mmズームには惹かれるけれど、10万の出費を余儀なくされる。それにデカいので手持ちで使うのは大変そうだ。

野鳥の世界にどこまで踏み込むかも未知数だった。花や昆虫のマクロ写真にハマった時期もあったけど、熱が冷めるのは思いのほか早かった。野鳥写真も同じ轍を踏まないとは限らない。本格的な機材をいきなり購入することにためらいを覚えた。

テレ端が300mmの望遠ズームなら2~3万円台で購入できる。重くないので手持ち撮影ができるのもよい。画角的に十分とは言えないけれど、使えないこともない。

とりあえず300mmで始めるのが無難かなぁと考えていると名案が浮かんだ。防水仕様のミラーレス一眼であるNikon 1 AW1を前から欲しいと思っていた。このNikon 1にマウントアダプターを介してNIKKORレンズを装着すると、約2.7倍に相当する画角になるという。つまり、ウチにある18-200mmズームが超望遠ズームに変身するわけ。

以前から欲しかったNikon 1 AW1をマウントアダプターと併せて購入すれば超望遠ズームも手に入る。一挙両得に思えたこの案も突き詰めていくと問題があった。ひとつはNikon 1 AW1の性能と操作性。センサーが小さいことや、ファインダーがないことは野鳥撮影で不利に思えた。

もうひとつはコスト。Nikon 1 AW1(防水ズームレンズキット) + マウントアダプターで8万ほどかかる。防水カメラとしてNikon 1 AW1を活用すれば元はとれるのだが、そうなると今度はレンズ交換が面倒になりそうだ。

野鳥撮影についてネットでさらに調べていると、ネオ一眼という言葉に行き当たった。一眼レフのような形状をしたレンズ一体型の超望遠付コンパクトデジカメのことらしい。ズームは光学50~60倍なので小鳥もねらえる。おまけに低コスト。防滴仕様で3万を切る機種もある。

軽いコンデジで小さな鳥をアップで撮影できる。野鳥写真に特化したデジカメとしてネオ一眼もアリかなと思った。購入する機種を選定するためにネットで候補モデルの作例をチェックする。

アップでピントが合っていればどれも綺麗に見えた。ただ、コンデジなので全体にボケがイマイチだった。野鳥の記録写真としては十分なのかもしれないが。

ここで原点に立ち返ることにした。もともとバードウオッチャーではない自分が撮りたい野鳥の写真とは何なのか。それは、さまざまな感情を観る者の心に起こさせる鳥の写真。すなわち、鳥が醸す情景だった。

アップで撮ることへのこだわりはない。鳥と一緒に周囲の環境も写し込む撮り方であればテレ端が300mmでもイケるだろう(ボケの美しさを考えれば単焦点の望遠レンズが望ましいけど、値段が・・・)。

そんなわけで、紆余曲折の末にタムロンの望遠ズームSP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD(A005)に行き着いた。今日、Amazonでポチる。到着が楽しみだ。

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Nikon D50+AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED

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2014年12月 9日 (火)

鳥のいる風景

魚(海中写真)と鳥。いずれも興味はあるが、ハードルが高くてこれまで手をだせずにいた被写体だった。それが、最近になって鳥の撮影に興味が湧いてきた。

野鳥にとくに関心があるわけではなかった。沖縄の植物や昆虫、魚の図鑑は何冊も持っているのに鳥の図鑑は1冊もない。バードウォッチングという言葉の響きには惹かれるけれど、どことなく自分には縁のない世界だと思っていた。

とはいえ、被写体としての鳥は魅力にあふれている。その姿から喚起されるイメージが鳥の種類によって大きく異なるのもおもしろい。

たとえば猛禽類は孤高、威厳、強さを思い起こさせる。サギの仲間を目にすると、優雅、気品、繊細などの言葉が浮かぶ。メジロのような小鳥は可憐で愛らしい。

鳥の写真はさまざまな感情を見る者の心に呼び覚ます。鳥の撮影に惹かれたのは、鳥がもつイマジネーションを喚起するパワーに被写体としての高いポテンシャルを感じたせいかもしれない。

もうひとつの魅力は撮影が難しいこと。沖縄に来てからは動くものを撮ってなかったので、新たなテクニックを習得する楽しみもある。飛翔中のサシバをバシッと撮れたらキモチイイだろう。

有言実行。小手調べに羽地内海へ行ってみた。古宇利島へのドライブの途中でサギを見かけたことがある。

持参したのはNikon D5100+18-200mmズーム。鳥をねらえるほど長玉のレンズは持っていない。それで比較的大きいサギをターゲットにしたのだが・・・。

現地に着くと、ダイサギと思われる白い鳥がいた。すこし待っているとクロサギ(?)も近くに飛んできた。

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テレ端が200mmの高倍率ズームでは明らかに力不足だった。とくに魚を捕食した鳥の写真。もっと寄って迫力のある絵にしたい。

サギのように大きな鳥でも300mmはほしい。それなら3万円前後で買えるけれど、小さな鳥を含めて本格的に野鳥を撮ろうと思えば、タムロンの超望遠ズーム(150-600mm)に行きつくような気がする。実売価格は約10万円。

寄り道して様子を窺うか、脇目も振らずに最終目的地を目指すか。悩ましいのう。

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2014年12月 7日 (日)

GRで紅葉狩り

2度目の上京では時間の余裕もできた。GR DIGITAL IVを携えて実家の周辺をデジカメ散歩する。お目当ての被写体は紅葉。沖縄ではほとんど見ることができないので貴重だ。

足の向くまま母校の中学校を訪れた。青空をバックに黄色に輝くイチョウの葉が美しい。校庭の一隅が落ち葉で黄色く染まっている。

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別のルートで帰途につく。途中でモミジが色づいている場所に遭遇する。赤だけではなく、ピンクや黄色などカラフルに彩られていた。嬉々としてシャッターをきる。

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最後に向かったお寺では、境内のモミジが真っ赤に色づいていた。

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東京にいた頃は当たり前だった紅葉。沖縄県民となった今では新鮮に映る。紅葉や雪景色など、内地は四季の被写体に恵まれていると改めて感じた。

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2014年12月 3日 (水)

夫婦カワセミ

東京から名護に戻って1週間後、諸般の事情で再度上京することに・・・。母に付き添って老人ホームの父を見舞う日々がまた始まった。

老人ホームへは実家から川沿いの遊歩道を歩いていく。赤や黄に紅葉した川辺の木々が日を浴びて輝く。両親のもとで20年ちかく暮らしたその町に特別な思い入れはないけれど、晩秋の川べりの道はなかなかイイと思った。

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今回の帰省では新たな発見もあった。来沖してから父と交わしたメールが写真も含めてすべて印刷され、保存されていることを知ったのだ。それが結構な量なのだ。データであれば意識することがない、やりとりの期間と回数が紙とインクによって雄弁に語られていた。

そのメールを読みだすと止まらなくなった。8年前に名護へ移り住んでからの日々が文章と写真を通じて時系列に蘇る。カメラに関する話題も多かった。親子二代にわたるカメラ小僧ということなのか。

老人ホームでの父の様子に変化はなかった。母が何か聞くたびにうなずいたり、そうだねと答えたりしているが、相手を正しく認識できているのか疑わしい。わかって答えているわけではなく、反射的に応答しているだけかも――そう母に告げると、そうなのかねぇと淋しそうな顔をする。

これはイカンと思った。事実がすべてではない。人生にはフィクションも必要だ。問いかけにちゃんと答えたと信じればそこに真実が宿るのだ。

老人ホームの父の部屋には、本人が撮影した写真を収めたクリアブックが置いてあった。そのページをめくる手が止まった。つがいだろうか、向かい合う2羽のカワセミが写っている。ピントが合い、背景もすっきりしている。いい写真だなと思った。

ベッドで寝ている父にその写真を見せた。カワセミ、綺麗に撮れているね。いい写真だ。そう告げると、父はドヤ顔でニタリと笑いかけた。

Se

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