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2014年12月 3日 (水)

夫婦カワセミ

東京から名護に戻って1週間後、諸般の事情で再度上京することに・・・。母に付き添って老人ホームの父を見舞う日々がまた始まった。

老人ホームへは実家から川沿いの遊歩道を歩いていく。赤や黄に紅葉した川辺の木々が日を浴びて輝く。両親のもとで20年ちかく暮らしたその町に特別な思い入れはないけれど、晩秋の川べりの道はなかなかイイと思った。

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今回の帰省では新たな発見もあった。来沖してから父と交わしたメールが写真も含めてすべて印刷され、保存されていることを知ったのだ。それが結構な量なのだ。データであれば意識することがない、やりとりの期間と回数が紙とインクによって雄弁に語られていた。

そのメールを読みだすと止まらなくなった。8年前に名護へ移り住んでからの日々が文章と写真を通じて時系列に蘇る。カメラに関する話題も多かった。親子二代にわたるカメラ小僧ということなのか。

老人ホームでの父の様子に変化はなかった。母が何か聞くたびにうなずいたり、そうだねと答えたりしているが、相手を正しく認識できているのか疑わしい。わかって答えているわけではなく、反射的に応答しているだけかも――そう母に告げると、そうなのかねぇと淋しそうな顔をする。

これはイカンと思った。事実がすべてではない。人生にはフィクションも必要だ。問いかけにちゃんと答えたと信じればそこに真実が宿るのだ。

老人ホームの父の部屋には、本人が撮影した写真を収めたクリアブックが置いてあった。そのページをめくる手が止まった。つがいだろうか、向かい合う2羽のカワセミが写っている。ピントが合い、背景もすっきりしている。いい写真だなと思った。

ベッドで寝ている父にその写真を見せた。カワセミ、綺麗に撮れているね。いい写真だ。そう告げると、父はドヤ顔でニタリと笑いかけた。

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コメント

ペアのカワセミ、ほんとに印象的な写真です。
2羽の会話が聞こえてくるようで・・・。
ドヤ顔の左カワセミの表情、ユーモラスで可愛らしい♪

いい写真をありがとうございました。

投稿: アラマ | 2014年12月12日 (金) 21時28分

写真、楽しんでいただけて嬉しいです(私が撮ったわけではありませんが (^_^; )。カワセミといえば名護の市街地の川でも目撃されているので、カメラ持参でいつか探鳥に行きたいです。

投稿: tokajar | 2014年12月13日 (土) 13時22分

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