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2015年4月

2015年4月21日 (火)

待ちから攻めへ

IT関連の翻訳(和訳)を始めてこの6月で20年になる。沖縄に来てから1年近い休業を余儀なくされたとはいえ、これまで続けてこられたのは幸いだった。とはいえ、これから先はわからない。

ここ数年、IT分野ではソースクライアントのコストダウン要求を受けて翻訳料金は下がる一方。その結果、比較的単価の高い中堅翻訳者の仕事は減り、低単価でも引き受ける経験の浅い翻訳者に仕事が流れているらしい。

真相はどうあれ、昨年から受注量は大幅に減っていた。年金の受給開始まであと10年。腰を据えて本業と向き合い、打開策を見いださなければ・・・。

低単価を受け入れれば仕事の依頼は増えるだろう。その場合は、翻訳量を増やすことで損失の埋め合わせを図ることになる。品質の低下は避けられそうもないが、コストダウンを最優先するクライアントにとっては許容範囲か。とはいえ、経験を積んだ翻訳者が低単価に甘んじて新規参入者と同じ土俵で戦うのは哀しい。

比較的単価の高い翻訳会社を新規に開拓するという道もある。ただ、品質志向と低コスト志向に翻訳案件が2極化し、低コストが占める割合がますます増えていく状況下でそうした条件のよい応募先が簡単に見つかるとは思えない。

翻訳会社を介さない、第3の仕事獲得の道を模索する必要がありそうだ。そこで思い浮かんだのがセルフブランディング(企業や組織に所属しない「個人」が自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすること【Wikipedia】)。

セルフブランディングではブログ、Twitter、FacebookなどのSNSが有力なツールとなる。こうしたSNSを通じて自分をアピールすれば、仕事獲得の新たな道が拓ける可能性がある。

仕事の依頼を待つだけの毎日を問い直す――残りの10年を翻訳者として全うするために必要なのは、待ちから攻めへの意識改革なのかもしれない。

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2015年はサクラ咲く年となるか。これからが正念場・・・

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2015年4月12日 (日)

レイニーブルー

心配は現実のものとなった。車のドア内側に水滴が付いている。去年登録された、中古だけど新車同然のハスラーで雨漏りが起きていた。

ハスラーの購入には一抹の不安があった。ネットで検索すると、初期モデルのハスラーには雨漏りの報告が多く寄せられていたからだ。ウェザーストリップという窓ガラスのゴム枠がその原因らしい。

さらに、ルーフキャリアの取り付けに起因する雨漏りの報告例もあった。キャリアのフックがウェザーストリップと干渉するとか。今回、初期のハスラーにルーフキャリアを取り付けたことで、雨漏り発生のリスクはおのずと高まっていた。

それでも、諸々の理由で中古の購入に踏み切った。車の本体価格が安くなるし、自動車税も据え置かれる。新車だと納車まで1~2カ月待たなければならないし・・・。

ウェザーストリップはその後改良されたらしい。昨年の後半以降は雨漏りの報告をあまり見かけなくなった。ただ、改良版でもルーフキャリアを取り付けた後に雨漏りが起きないか不安は残る。

ルーフレールに取り付けるキャリアなら安心だが、ルーフレール付きのハスラーは最上位のXグレード(メーカーオプション)のみ。当然、価格はグンと跳ね上がる。

結局、リスク回避よりもコスト削減を選んだということか。カネを惜しんで想定されるリスクから目をそむけ、案の定トラブルを抱え込む。これまで幾度となく繰り返し、これからも繰り返されるであろう不毛なパターン。雨の日の憂鬱はいつしかビンボー人のため息へと姿を変えていく。

とりあえず販売店に連絡し、車を持ち込む手はずを整えた。来月には梅雨入りし、そのあとは台風シーズンが控えている。早急に対策を講じないと・・・。

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水も滴るいいクルマ

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2015年4月 4日 (土)

着陸に向けて降下

音楽を聴きながら眼下の雲海を眺めていると、イヤホン越しに客室乗務員のアナウンスが聞こえてきた。那覇空港への着陸に向けて飛行機はまもなく降下態勢に入るという。

このアナウンスを聞くたびに、ああ、そろそろだなと心の身支度を始める。同時に、頭の中でスイッチが切り替わる。それまで居た場所から旅の目的地へと意識がシフトするのだ。すなわち、桜咲く東京から新緑の沖縄へ。

高度が下がると、雲が晴れて地上を俯瞰できるときもある。大浦湾、辺野古、金武湾、海中道路――地図で馴染んだ沖縄本島のカタチがくっきりと視野に飛びこんでくる。

地上の景観を目で追っていると、人生の最終到達地に向けて自分も降下態勢に入っていることに思い至った。

上昇気流に乗って高揚感に浸ることはもうないだろう。それでも、雲に遮られて見えなかった地上の眺めを今ならクリアに俯瞰できる。どこに何があり、そこへ行くにはどうすればよいか。そこは、限られた時間と労力を費やして行くべき価値がある場所なのか。

死という人生の最終到達地に向けた心の身支度。それは、余分なものを排除していく作業にほかならない。自分にとって必要なものだけを残したシンプルな環境に身を置けば、ひそやかに充足した日々を送れそうな気がする。

那覇の市街地が見えてきた。飛行機は着陸に向けて最終態勢に入っていた。亜熱帯の湿気を帯びた空気がもうすぐ迎えてくれる。そう思うと嬉しかった。

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