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2016年1月20日 (水)

銀塩の輝き

フィルムカメラと比べたデジカメのメリットは数知れない。特に大きいのはコスト面だ。フィルム代や現像代が掛からないので、好きなだけシャッターを切ることができる。

野鳥写真を始めてから1日の撮影枚数が大幅に増えた。雨あられとシャッターを押し、パソコンのモニター画面で良いものを選ぶ。このスタイルが完全に定着している。

便利な反面、1回あたりのシャッターは軽いものになった。それを空しく感じるときもある。最初に手にしたカメラがデジタルの一眼なら、そんな感傷にふけることもなかっただろう。

中学生のときに最初に手にした一眼レフ、それは父が使っていたニコンのNikomat FTNだった。このカメラで日本各地のSL(蒸気機関車)を撮り歩いた。ニコマートが写真を撮る楽しさを教えてくれた。

当時は1回のシャッターが重かった。写真を撮る行為は神聖な儀式のようだった。あの頃のように襟を正して被写体と向き合い、一撮入魂の気持ちでカメラを構えたい。速射砲のようにシャッターを押す日々を送りながら、いつしかそんな想いにとらわれていた。

原点回帰。そこでニコマートを入手することにした。驚いたことに、オークションでは多くのニコマートが売られていた。発売から40年以上も経つのに・・・。

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某オークションで購入したNikomat FTN。金属ボディのずっしりとした重量感がたまらない。デジカメは軽いほうがいいんだけど...

1回飲みに行けば消える程度の落札価格だった。値段のわりには綺麗だ。シャッターは全速切れるし、露出計も生きている。

以前使っていたのはブラックのボディだったが、ニコマートはシルバーのほうが似合うと思っていた。今回、実際に手にしてその思いを強くした。シルバーのほうがメカニカルな美しさが引き立つと思う。

付属の標準レンズ「NIKKOR-S Auto 50mm F1.4」も外観は問題なし。ただ、レンズ内にはホコリが多く見える。Nikon D40に装着し、室内で試し撮りしてみた。

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普通にキレイに撮れる。40年以上前のレンズとは思えない。D40なのでピント、露出ともにマニュアルなのだが、さほど不便は感じなかった。フォーカスエイドが使えるし、撮影した写真を液晶で確認しながら絞りを調整できる。

これなら、D40に付けてお散歩レンズとしても使えそうだ。オールドレンズとデジイチは意外と相性が良いのかも。

とはいえ、それでは一撮入魂にならないので、ニコマート用に白黒フィルムを購入した。50mmレンズのフードも必要だ。美しいニコマートをいつでも観賞できるように照明付きの防湿庫も欲しくなってきた。結局、1回の飲み代では済まないみたい。

S160121d51_01e
気がつくとこんな本まで買っていた。ニコ爺街道まっしぐら...

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