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2016年5月

2016年5月31日 (火)

エントリーからフラッグシップへ

Nikon D5500を購入してそろそろ半年。新サンヨンと組み合わせることで、小型軽量の強みを野鳥撮影で存分に発揮してくれた。ムナグロなどのシギチ類では、バリアングル液晶を使ったローアングルの撮影が効果的だった。

しかし、最近になって野鳥撮影のフィールドがやんばるの森へ移り、アカヒゲがメインターゲットになると、AF機能をさらに強化したいと思うようになった。たとえば、暗い場所でのAF精度。特にテレコン使用時には、暗所でAFが迷うケースが増えた気がする。

D5500のAFモジュールはマルチCAM4800DX。D7000に搭載されていたものだ。一方、D7200のAFモジュールはD750と同じアドバンストマルチCAM3500II。ネットでの評判もよく、かなり優秀らしい。AFの性能を比べると明らかにD7200が有利なのだが、残念なことにバリアングル液晶は付いていない。

そんな折、ニコンからAPS-Cの新たなフラッグシップが発売された。Nikon D500である。チルト式液晶を装備したため、ローアングルでの撮影が可能。AFモジュールはD5と同じマルチCAM20K。ほかにも10コマ/秒の高速連写、自動AF微調整、優れた高感度特性など、野鳥撮影に適した機能がテンコ盛りとなっている。

求める条件はすべてクリア。とはいえ、発売から1カ月しか経っていないため、価格の高いことがネックだった。半年ほど待って2~3万下がってから購入するか、今すぐ買って繁殖期のアカヒゲやノグチゲラを最強のAFで撮りまくるか。

目を瞑ると、アカヒゲの尾っぽをピョンと上げたポーズが脳裏に浮かぶ。耳を澄ますとフイッフイッというノグチゲラの特徴のある鳴き声が聞こえてきた。そのいずれもがワタシを撮って、今すぐに!と訴えていた。

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えいやーと購入したNikon D500

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左のD5500より約400g重い。その重さが頼もしく感じるから不思議なものだ
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バリアングルとチルト、使いやすいのはどっち?
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左肩のモードダイヤルと丸いファインダーがかっちょいい(接眼目当て(DK-19)とアクセサリーシューカバー(BS-3)を装着)

 D50、D40、D5100、D5500とニコンのエントリークラスのデジイチをこれまでずっと使ってきた。風景写真であれ、花や虫のマクロ写真であれ、機能面で特に不満を感じることはなかった。

それが野鳥写真になると、カメラ、レンズともに要求されるスペックが一挙に跳ね上がった。カメラやレンズの性能によって写真の出来映えが大きく左右されるので、よりマシな写真を撮ろうと思えばより良い(高い)カメラやレンズが欲しくなる。

鳥の写真を始めると財布に羽が生えて飛んでいくみたいな話を聞くけれど、本当だった。

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2016年5月29日 (日)

夏の海鳥といえば・・・

やんばるの野鳥にハマってしまい、探鳥といえばひたすら山へ向かう日々。一方、海へ目を向ければ波間をアジサシが舞っている。飛翔中のアジサシをファインダーで捕捉し、速射砲のようにシャッターをきる。あの快感を久しぶりに味わいたくなった。

まずは近場の古宇利島へ。沖合の海面に7~8羽のアジサシが群れている。小魚がいるのだろうか、急降下して海へダイブする動作を繰り返している。

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エリグロアジサシ

Nikon D5500の連写速度は毎秒5コマ。しかし、RAW+JPEGで撮影したせいか、SDカードへの書き込みに時間を取られてすぐに息切れする。3D-トラッキングで追尾させ、いい感じにアップでピンがきたと思ったらシャッターが切れない。バッテリー切れだった。

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エリグロアジサシ
Nikon D5500 + Nikon AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VRですべて撮影

アジサシを本格的にねらうなら、中南部に遠征したほうが良さそうだ。でも、まだ当分はやんばる通いが続くだろう。ヤンバルクイナのまともな写真を撮るまでは・・・。

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2016年5月28日 (土)

幼鳥たちの森

5月のやんばるの森では、鳥のカップルとならんで幼鳥の姿もよく見かける。概して警戒心がうすく、人をあまり恐れない。結果的にシャッターチャンスが増えることになる。

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アカヒゲ。好奇心が旺盛でこちらへ近づいてくる個体も・・・
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ヤマガラ。最初はカップルだと思ったが幼鳥なので兄弟か

鳴き声を聞くだけで姿はめったに拝めない鳥でも、幼鳥なら見つけやすい。

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ウグイス。茂みの中は暗いので撮影はけっこう大変

ノグチゲラの巣穴では、巣立ちを目前に控えた幼鳥が顔をのぞかせていた。

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ノグチゲラ。10日後に再訪すると雛はすでに巣立っていた
Nikon D5500 + Nikon AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + AF-S TELECONVERTER TC-14E IIIで撮影(ノグチゲラのみテレコンなし)

野鳥の繁殖期は、生の営みを間近で垣間見る機会を与えてくれる。それはまた、野鳥の生態を知る貴重な体験の場でもある。巣立った幼鳥と思われるノグチゲラの鳴き声を近くに聞きながら、そんなことを考えていた。

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2016年5月10日 (火)

やんばる黄金週間

やんばる3種の探鳥は3~6月の繁殖期が良いらしい。テレコンという野鳥撮影ツールも手に入れたので、今年のゴールデンウィークはやんばる3種にターゲットを絞ることにした。

撮影にあたって肝に銘じたことがある。まず、朝の時間帯に重点を置くこと。そのため、撮影日の前日は飲みに行かない。結果的に、飲み代の節約と二日酔い防止という副次効果も期待できそう。

そして、探鳥は徒歩で行うこと。車をゆっくり走らせて見つけた鳥を車窓から撮ることも可能だが、構図が限定されやすい。もっとも、ヤンバルクイナでは停めた車をブラインド代わりにして撮る方法が有効らしい。

最後に、探鳥は林道(車道)で行い、山道には入らないこと。冬とは異なり、この季節は生き物の活動が活発なので何と遭遇するかわからない。ハブも恐いけど、無毒のヘビでも山中で出会うのは心臓によくない。あとハチも恐いし、クモの巣もうっとうしい。

実際に探鳥を始めると、繁殖期の恩恵を十分に享受することができた。たとえばノグチゲラ。巣穴がわかれば、車を停めて待機することで確実に撮影できる(その場合は鳥にストレスを与えないように停車時間を短くする)。

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ノグチゲラ

アカヒゲのカップルも多く目にした。恋に夢中なのか、人間の存在をそれほど気にせず、声高に木々の間を飛びまわっている。

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ホントウアカヒゲ(2枚目はテレコン不使用)

ターゲットの被写体はやんばる3種。とはいえ、やんばるにはさまざまな野鳥がいる。ゴールデンウィークでの最大の収穫はリュウキュウキビタキ。これを独立種とみる説もあるそうで、そうなるとやんばる4種か。

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リュウキュウキビタキ
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ヤマガラ(テレコン不使用)

最後に残ったのがヤンバルクイナ。何度か遭遇したのだが、いつも速攻で逃げられる。ヤンクイだけは車をブラインド代わりにして撮るしかないのかも・・・。

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ヤンバルクイナですが、何か・・・
2枚を除いてNikon D5500 + Nikon AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + AF-S TELECONVERTER TC-14E IIIですべて撮影

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2016年5月 1日 (日)

テレコンバーターTC-14E III購入

昨年の11月から12月にかけてニコンの300mm f/4E(新サンヨン)とD5500を購入し、野鳥の撮影に活用してきた。

ボディ、レンズともに小型軽量なので、野鳥を求めて長時間歩いても苦にならない。画角を変更できるズームのメリットも捨てがたいけれど、単焦点ならではの画質の良さがそれに勝ると感じていた。

とはいえ、300mm(35mm換算では450mm)では距離が足りないという場面にも少なからず遭遇する。たとえば、やんばるの林道で野鳥を撮影するとき。せめてあと100mm分は近づきたいと思う。

当初からテレコンは購入するつもりだった。しかし、テレコンのくせに4万円台半ばと何気にいい値段なので二の足を踏んでいたのだ。

ところが、今年3月のニッコールレンズの値上げに伴い、購入予定のテレコンも1万円以上値上がりしてしまった。旧価格でも高いと感じていたので、購入の機会はいっそう遠のいた気がした。

が、物欲のスイッチはすでに入ってしまったらしい。しばらく待っても値段はあまり下がりそうもない。結局、欲しいときが買いどきと考えてポチることにした。

実物は軽くてちっちゃい。重量は190g。さっそく新サンヨンに装着してみた。カメラ、レンズともに軽量なので問題なし。むしろ、全体のバランスは良くなった気がする。

実際に使用した感想はビミョーだった。まずレンズの開放値がF4からF5.6へ1段暗くなる。山中の暗所での野鳥撮影には明らかに不利だ。こうした暗所ではAFも迷いやすくなる気がした。

また、被写体との距離が離れるとピントが甘くなるように思った。テレコンを使用するときはピントの微調整が必要という話も聞く。それをやれば改善する可能性はあるのだが、D5500にはピントを微調整する機能がない。ニコンに一式送らなければならず、結構めんどい。

このテレコン「AF-S TELECONVERTER TC-14E III」は解像力の低下が非常に少ないという噂だ。それでも、オリジナルと同等というわけにはいかないようだ。F5.6からF8へ1段絞れば画質は向上するけれど、山中の撮影ではなかなかその機会に恵まれない。

デメリットを感じる一方で、距離が近いなど条件が良ければ満足のいくショットが撮れるときもある。この1.4倍のテレコンを新サンヨンに付けた、実質420mm、F5.6のスペックを持つ機動性重視の野鳥撮影システムが自分にとっての最終バージョンとなるのか。試行錯誤はまだまだ続く。

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ノグチゲラ。Nikon D5500 + Nikon AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + AF-S TELECONVERTER TC-14E IIIで撮影
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同じ場所でテレコンなしで撮影。どちらもISO 6400で開放F値

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