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2016年7月 9日 (土)

そして、真打ち登場

やんばるの固有種といえばヤンバルクイナ。撮影の機会には恵まれなくても、やんばるの探鳥ではヤンバルクイナの存在を常に感じていた。いたるところで鳴き声を耳にし、走行中の車窓から路上にいるヤンバルクイナをたびたび見かけた。

林道を歩いて探鳥する撮影スタイルでは、目撃することはできても写真を撮ることは難しい。ヤンバルクイナを撮影するなら、早朝、しかるべきポイントで車窓からねらうしかないと思っていた。

ある日の午後、やんばるのダム湖畔にクルマを停めて車内で休んでいた。林道で朝から野鳥を撮影し、すこし疲れていた。そろそろ帰るか、もうすこしねばるか。思案に暮れていると、前方の茂みからヤンバルクイナがひょっこり姿を現した。

S160514d55_75ee
Nikon D5500 + Nikon AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + AF-S TELECONVERTER TC-14E III

ヤンバルクイナを撮るなら早朝か夕方と思い込んでいた。実際はそうでもないらしい。季節や場所、個体にも依るのかもしれないが。

個体差といえば、人を見ても逃げないヤンバルクイナもいた。だいぶ離れていたが、それでも逃げるのが普通なので意外だった。

S160618d500_54ee
近くにペアの相手がいた。恋に夢中で人間が視界に入らない?
Nikon D500 + Nikon AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + AF-S TELECONVERTER TC-14E III

個体差ではショッキングな発見もあった。林道での撮影中にスコールのような雨に見舞われ、車内で雨が止むのを待っていた。ほどなく雨はあがり、撮影を再開する準備をしていると、前方の路上にヤンバルクイナが出てきた。

こちらへ向かって歩いてくる。千載一遇のチャンスだった。これまでにない至近距離でヤンバルクイナを撮影できる。

帰宅後、ヤンバルクイナの写真をパソコンのモニターで確認する。小さく写っているショットでは気づかなかった。近づくにつれてクチバシの異常が明らかになった。上下のクチバシが左右に交差している。

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それでも、たくましく生きている
Nikon D500 + Nikon AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + AF-S TELECONVERTER TC-14E III

ネットで調べると、クチバシの奇形は環境汚染、栄養、病気、寄生虫、遺伝などに起因するらしい。今回のケースがどれに該当するのか分からないが、希少種であるヤンバルクイナの減少を引き起こす要因にならないことを願うばかりだ。

S160709d500_26ee
飛べなくても羽はある。ヤンバルクイナ生態展示学習施設にて
Nikon D500+AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED

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